2011/3/2

ハンガリー

中銀、政策金利据え置き

この記事の要約

ハンガリー中央銀行の国立銀行(MNB)は2月21日、政策金利を予想通り現行の6.0%に据え置いた。インフレ圧力に緩和傾向が見られることから、昨年11月以来、3回連続で実施してきた利上げにひとまず終止符を打った。ブルームバ […]

ハンガリー中央銀行の国立銀行(MNB)は2月21日、政策金利を予想通り現行の6.0%に据え置いた。インフレ圧力に緩和傾向が見られることから、昨年11月以来、3回連続で実施してきた利上げにひとまず終止符を打った。ブルームバーグがエコノミスト23人を対象に実施した調査では、全員が据え置きを予想していた。

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インフレ率は昨年12月に前年同月比4.7%と過去11カ月で最大の上げ幅を記録したが、今年1月は同4.0%に減速した。MNBのアンドラーシュ・シモル総裁は記者会見で、据え置きと0.25ポイントの利下げの2つの選択肢について検討したことを明らかにし、据え置きは金融政策理事会メンバーの賛成多数で決定されたと述べた。

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7人のメンバーで構成される金融政策理事会のうち4人の外部理事は1日に任期が切れる。従来は首相と総裁が各2名ずつ外部理事を任命することになっていたが、先月の法改正により外部理事の任命は議会委員会が行うことになった。これに対しMNBは、「経済に対する政治の優位性を確保し、MNBの独立性を制限するものだ」(ユリア・キライ副総裁)と不快感を示している。

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