2011/3/2

チェコ・スロバキア

チェコ大手銀行3行の10年純利益、5%減に

この記事の要約

チェコ大手銀行3行の2010年純利益は合算で前年比5%減の389億コルナとなった。3行のうちチェスコベンスカ・オブホドニ銀行(CSOB)とコメルチュニバンカ(CS)は減益、コメルチュニバンカ(KB)は増益だった。『プラハ […]

チェコ大手銀行3行の2010年純利益は合算で前年比5%減の389億コルナとなった。3行のうちチェスコベンスカ・オブホドニ銀行(CSOB)とコメルチュニバンカ(CS)は減益、コメルチュニバンカ(KB)は増益だった。『プラハ・デイリー・モニター』紙が2月28日報じた。

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最大手CSOBの純利益は22%減の135億コルナで前年から大きく後退した。CSは4.5%減の120億コルナ。一方、KBは21%増の133億コルナに拡大した。

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Cyrrus証券のアナリスト、Hatlapatka氏は、「昨年は国内銀行にとって収入停滞と経費削減、業績安定化の年だった」と総括。大手3銀行の収益幅に差が出たことについては、中小、大手企業の顧客が多いKBのような銀行は景気後退による貸し倒れリスクの軽減がプラス材料になったと説明した。

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また、金融サービスの情報サイトを運営するBankovnipoplatkyによると、CSとKBでは手数料収入が前年比でそれぞれ6.7%、2.7%増加する一方、CSOBは2%減少しており、手数料収入も収益差の要因になったという。

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Hatlapatka氏は今年の金融業界の動向について、貸倒引当金は減少を続けると予想。一方、営業コストは、競争激化でマーケティング費用が増えるなどして、わずかに増加する可能性があるとした。(1CZK=4.66JPY)

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