2011/3/2

チェコ・スロバキア

チェコで有機農業広まる、全耕地の10.5%に

この記事の要約

チェコで有機栽培農法が着実に広まっている。農業省の23日発表によると、有機栽培農家の数は昨年、前年比26%増の626軒に増加した。有機農場の数は31%増の3,517軒、耕地面積は1万ヘクタール近く増えて5万5,000ヘク […]

チェコで有機栽培農法が着実に広まっている。農業省の23日発表によると、有機栽培農家の数は昨年、前年比26%増の626軒に増加した。有機農場の数は31%増の3,517軒、耕地面積は1万ヘクタール近く増えて5万5,000ヘクタールに拡大した。全耕地に占める有機農地の比率は10.5%となり、2004年に政府が決定した目標(2010年までに10%)を達成した。

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政府は昨年12月、有機農地の比率を2015年までに15%へ拡大することを新目標に設定した。また、有機食品のシェアを現在の1%から3%に伸ばす意向だ。チェコでは有機食品の輸入比率が50%を超えており、政府は国産比率の引き上げを目指している。

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■遺伝子組み換え作物は後退

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一方、遺伝子組み換え作物の作付面積は昨年、前年の6,480ヘクタールから4,680ヘクタールへと27.8%も減少した。国際アグリバイオ事業団(ISAAA)が22日に発表した。他の欧州連合(EU)加盟国でも作付面積は縮小傾向にあり、EU平均の減少幅は13%となった。

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EUで昨年、商業栽培が許可された遺伝子組み換えジャガイモ「アムフローラ」のチェコ作付面積は150ヘクタールに上ったが、農業省によると今年は減少する見通し。遺伝子組み換えトウモロコシは前年並みとなる予想だ。

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「アムフローラ」は抗生物質が効かなくなる耐性遺伝子を含むとして、環境保護団体から強い批判を浴びている。

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