2011/3/2

総合・マクロ

プラハとブラチスラバ、08年GDPがEU上位に

この記事の要約

EU(欧州連合)統計局ユーロスタットは2月24日、域内271地域の2008年の1人当たりGDP(購買力平価/PPS換算)統計を公表した。中東欧地域ではチェコの首都プラハとスロバキアのブラチスラバ州が10位内に入った。一方 […]

EU(欧州連合)統計局ユーロスタットは2月24日、域内271地域の2008年の1人当たりGDP(購買力平価/PPS換算)統計を公表した。中東欧地域ではチェコの首都プラハとスロバキアのブラチスラバ州が10位内に入った。一方で、ブルガリア、ルーマニア、ポーランド、ハンガリーが下位20位を独占しており、西欧と東欧の経済水準の格差は依然として大きい。

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EU平均を100とした場合の1人当たりGDPは、プラハが172で6位、ブラチスラバ州が167で9位だった。最高はロンドン中心部(インナー・ロンドン)の343。一方、最下位はブルガリア北西部のSeverozapaden地方で、わずか28だった。

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プラハは郊外から通勤してくる労働者がGDPに大きく貢献した。これらの人が同統計で居住者として扱われていないことから、1人当たりGDPが実体より膨らんでいるという面がある。

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また、チェコとスロバキアは国内でのGDP格差が他国に比べて大きい。プラハとブラチスラバ州が、GDPが125(EU平均=100)を上回る40地域に入った一方、チェコの7地域、スロバキアの3地域でGDPが75を下回った。EU全体で75を下回ったのは64地域だった。

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