2011/3/2

ポーランド

ポルコムテル買収に約10社が名乗り

この記事の要約

ポーランドの携帯電話大手ポルコムテルの売却計画が動きだした。2月22日の買収オファー締め切りまでに、北欧の通信最大手テリアソネラなど約10社が名乗り出た。複数メディアの報道によると、スペインのテレフォニカ、投資会社プロビ […]

ポーランドの携帯電話大手ポルコムテルの売却計画が動きだした。2月22日の買収オファー締め切りまでに、北欧の通信最大手テリアソネラなど約10社が名乗り出た。複数メディアの報道によると、スペインのテレフォニカ、投資会社プロビデンスのほか、ブラックストーンとTPCキャピタルも合同で応札したと見られる。3月中に売却先の1次選別が行われる予定だ。

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ポルコムテルの株主はポーランド大手企業―KGHM(精銅)、PGE(電力)、PKNオルレン(石油)、Weglokoks(石炭)―や英ボーダフォンで、今年上半期の売却完了を目指している。PKNオルレンのクラヴィッチュ社長は昨年10月、ポルコムテルの企業価値を約37億ユーロと示唆したが、市場観測では売却価格は40~50億ユーロに上る可能性がある。

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一方、移動体通信事業でポーランド3位につけるドイツテレコム傘下のPTCは、買収に頼らず自力で首位奪取を目指す。昨年末、ドイツテレコムの完全子会社となり、親会社から強力な投資支援が計画されている。ラコフスキ社長は現地紙に対し、今年、遅くとも来年には同市場でマーケットリーダーになると語っている。

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