2011/3/2

ハンガリー

国内銀行の利益、10年は80%減益

この記事の要約

ハンガリー金融市場監督局(PSzAF)が2月24日に発表した国内銀行の2010年通期の純利益は総額385億フォリント(約1億4,100万ユーロ)となり、前年から80%以上減少した。\ 政府が昨年、財政赤字削減のため導入し […]

ハンガリー金融市場監督局(PSzAF)が2月24日に発表した国内銀行の2010年通期の純利益は総額385億フォリント(約1億4,100万ユーロ)となり、前年から80%以上減少した。

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政府が昨年、財政赤字削減のため導入した銀行税が響き、税負担は前年の843億フォリントから3,432億フォリントに膨らんだ。ただ、銀行税が損失に占める割合は約3分の1で、残りの3分の2は金融資産の劣化が原因という。

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PSzAFによると、国内銀行の昨年の総資産利益率(ROA)は前年の1.17%から0.2%に減少。特にローンの70~80%がスイスフラン建てのリテール部門では、スイスフラン高で債権の劣化が進んだ。法人部門を含めた不良債権の割合は、10年末に8.1%となり、同年第1四半期の6.3%から悪化した。ただし、貸倒引当金の計上額は3,505億フォリントで前年から15%減少した。

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国内銀行の10年末時点の資産総額は28兆1,573億フォリント。前年比2.9%減となった。(1HUF=0.42JPY)

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