2011/3/2

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ペトロム10年決算、大幅な増収増益

この記事の要約

ルーマニアの石油最大手ペトロムが2月24日発表した2010年決算は、売上高が前年比16%増の186億レウ、純利益は163%増の約22億レウの大幅増収増益となった。2009年に続き景気後退に陥ったルーマニアでは燃料の需要が […]

ルーマニアの石油最大手ペトロムが2月24日発表した2010年決算は、売上高が前年比16%増の186億レウ、純利益は163%増の約22億レウの大幅増収増益となった。2009年に続き景気後退に陥ったルーマニアでは燃料の需要が5%減少。同社の生産量は2%減少したが、原油価格上昇に連動して燃料価格を引き上げたことが増収につながった。また、アルペキム石油精製所の閉鎖などコスト削減策も利益大幅拡大に貢献した。現地通信社メディアファックスが報じた。

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国家統計局によると昨年、国内の燃料価格は15%以上も上昇したが、ペトロムはガソリン価格を20%、ディーゼル価格を24%引き上げており、同社の大幅な価格引き上げを批判する声も多い。北アフリカや中東での政情不安を背景に、原油価格が新たな高騰の動きを見せ始めており、同社は2月16日に早くもディーゼル価格を1リットルあたり0.07レウ引き上げた。ゲオルゲ社長は「国際市場の動向を考慮して価格を幾分調整するが、必ずしも価格が急上昇するわけではない」と説明している。(1RON=26.93JPY)

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