2011/7/27

ポーランド

6月鉱工業生産、前年同月比2.0%

この記事の要約

ポーランド中央統計局が20日発表した6月の鉱工業生産は前年同月比2.0%増となり、上げ幅は5月の7.7%から大きく縮小した。2009年10月以降で最低の伸び率となり、ブルームバーグのアナリスト予測中央値の5.7%も大きく […]

ポーランド中央統計局が20日発表した6月の鉱工業生産は前年同月比2.0%増となり、上げ幅は5月の7.7%から大きく縮小した。2009年10月以降で最低の伸び率となり、ブルームバーグのアナリスト予測中央値の5.7%も大きく下回った。前月比では1.1%増。

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6月に生産活動が失速したのは、前年同期が非常に高い伸び率を示したことによる反動という面もあるが、主因は製造業の伸び率が1.9%と非常に低かったためで、「外需を含めて新規受注の勢いが弱まってきている」(Bank Pocztowyのアナリスト)状況だ。ポーランドの主要貿易相手国であるドイツなどの景気減速により、今後外需の冷え込みが予想される。中央銀行は7月半ば、今年の経済成長見通しを当初予測の3.6%から3.2%に引き下げたばかりだ。

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中銀は年初に金融引き締め政策に転じたが、今月初めの政策会議で金利を据え置いた。6月鉱工業生産を受けて再利上げに一段と慎重になると予想され、BREバンクのアナリストは「利上げ周期が終わる」可能性もあると見ている。

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