2012年2月8日

経済や市民生活に寒波の影響

欧州を広く覆う強力な寒気がドイツの市民生活や経済活動に影響をもたらしている。列車の運休やフライトの遅れは増加。河川や海路の凍結を受けて物流にも支障が出てきた。昨年打ち出したエネルギー転換政策を受けて国内の発電能力が減少し […]

Deutsche Bank AG―2011年増益確保、利益目標は下回る―

独最大手銀行のDeutsche Bank(フランクフルト)が2日発表した2011年12月期決算の税引き前利益は54億ユーロとなり、前期の40億ユーロから35%増加した。個人・資産運用ビジネス(PCAM)が好調で過去最高の

乗用車新車登録、1月は前年水準をほぼ保つ

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2012年1月の乗用車新車登録台数は前年比0.4%減の21万195台となり、好調だった1年前の水準をほぼ保った。雇用の安定や低金利、インフレ率の低下を背景に消費者が高額商品の購入に

スイスの資源大手2社が合併へ

スイスの大手資源商社グレンコアと鉱山大手エクストラータは7日、両社の合併計画を発表した。コスト削減が狙い。合併が実現すると売上高2,090億ドルの新会社が誕生し、世界4位の鉱山資源会社が誕生する。グレンコアはエクストラー

独機械業界受注が2カ月連続減に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2日発表した2011年12月の独業界の新規受注高は前年同月比10%減となり、2カ月連続で後退した。世界的な景気減速や欧州債務危機のほか、比較対象の2010年12月の受注水準が極めて高かった

アップル製品の独ネット販売が一時差し止めに

自社の特許を無断使用されたとして米モトローラが米アップル(Apple Inc.)を相手取って起こしている係争で独マンハイム地方裁判所は3日、当該特許を使用するアップルのモバイル機器の国内販売を差し止める判決を下した。対象

2011年貨物輸送6.5%増加、16年来の伸び率に

ドイツ連邦統計局が2日発表した2011年の国内貨物輸送量(暫定値)は前年比6.5%増の43億3,360万トンへと拡大し、16年来の大きな伸びとなった。景気回復が鮮明に反映された格好で、河川輸送と原油パイプライン輸送が特殊

スポーツウエア素材でウール復権

スポーツファッションの素材として天然繊維のウールが見直されている。高い保温性や耐久性、吸放湿性、抗菌性のほか、石油系合成繊維と異なり持続可能な素材であることが人気の秘訣で、環境配慮型の商品を選ぶ消費者が手を伸ばすという。

独玩具業界、外国人の子供はターゲット外?

ドイツの玩具業界が、購入者層としてこれまで目を向けてこなかった移民系の子弟をターゲットとすることの重要性を理解し始めている。住民に占める移民(とその子供)の割合は2割に上り、潜在的な市場規模が極めて大きいためだ。ただ、文

経営破たんの石油大手、複数の投資家が買収に関心

先月末に経営破たんしたスイスの独立系石油精製大手Petroplus(ツーク)の買収に複数の投資家が名乗りを上げている。1月27日に米投資家Gary Kleschが仏独英の拠点買収に関心を示したことに続き、今月1日にはGo

公的健保の薬剤費支出、11年は2.8%減少

独薬剤師連盟(DAV)は1月31日、公的健康保険の2011年の薬剤費支出額が前年比2.8%(8億ユーロ)減の271億ユーロに低下したとの試算を発表した。製薬会社が公的健康組合と結ぶ割引契約分(推定14億ユーロ)を含めると

カルテル通報者の個人情報、今後も秘匿に=ボン地裁

カルテル行為の摘発につながった第一通報者に関する個人情報開示の是非をめぐる係争で、ボン地方裁判所は1月30日、カルテル当局は通報者情報をこれまで通り秘匿できるとの判決を下した。通報者はカルテル当事者の報復などから保護され

Muenchener Rueck―2011年は70%減益に―

再保険大手の独Muenchener Rueck(ミュンヘン)が2日発表した2011年12月期暫定決算の最終利益は7億1,000万ユーロとなり、前期の24億3,000万ユーロから70.7%減少した。東日本大震災などの自然災

Cewe Color AG & Co. OHG―ネットプリント会社買収―

現像サービスの独Cewe Color(オルデンブルク)は3日、ネットプリントサービスを手がける独Saxoprintを1月1日に遡って買収すると発表した。オンライン事業を強化する狙い。取引金額は公表しないことで合意した。

独仏が企業税制調整に向け協議へ

独仏政府は6日パリで開催した合同閣議で、両国の企業税制の調整に向けて協議することを決定した。両国税制の相違を縮小することで煩雑な税務手続きを簡素化し、企業負担を軽減。欧州の経済競争力向上につなげる意向だ。独仏協力条約(エ

実質賃金、2011年は1%上昇

ドイツ連邦統計局が6日発表した2011年の実質賃金指数は前年比1.0%増となり、2年連続で上昇した。好景気を背景にベースアップ幅が大きかったことなどが反映された格好。インフレ率を加味しない名目の上昇率は3.3%に達し、前

製造業受注2カ月ぶり増加、12月は+1.7%に

連邦経済省が6日発表した2011年12月のドイツ製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比1.7%増となり、2カ月ぶりに改善した。国外受注が4.3%増と好調で、1.4%減となった国内の落ち込みを相殺した

ドイツ取引所とNYSEの合併計画、欧州委が不許可に

欧州連合(EU)の欧州委員会は1日、ドイツ取引所とNYSEユーロネクストの合併計画を承認しないと発表した。合併後の新社が欧州金融派生商品の取引で独占的な地位を獲得し適正な競争が阻害されると判断したため。ドイツ取引所は遺憾

航空会社向けEU排出量制度、中国が参加拒否表明

中国民用航空局(CAAC)は6日、欧州連合(EU)が1月に導入した航空部門を対象とする二酸化炭素(CO2)排出量取引制度(EU-ETS)に自国の航空会社が参加することを禁止した。国連気候変動枠組条約の原則と国際的な航空規

Robert Bosch GmbH―太陽電池工場の建設延期―

自動車部品大手の独Bosch(シュツットガルト)が太陽電池工場をマレーシアに建設する計画を先延ばししている。太陽電池業界では価格競争の激化を背景に利益率が低下しており、どの技術が優勢になるかが定まらない時点で工場を設置す

Q-Cells SE―債務の株式化で社債保有者と合意―

経営難の太陽電池大手Q-Cells(ビターフェルト・ヴォルフェン)は1日、社債保有者が持つ債権を株式に転換することで基本合意したと発表した。これで同社の債務は大幅に減少し資金繰りの見通しも改善。経営破たんをひとまず回避で

Solarworld AG―傘下の発電所会社を100%子会社に―

太陽電池大手の独Solarworld(ボン)は6日、傘下の再生可能エネルギー発電会社Solarparcの株式95%超を確保したと発表した。今後は株主総会で完全子会社化を提案。上場を廃止したうえで、会社形態を株式会社から有

Fronius―中国に子会社、太陽電池分野で市場開拓へ―

充電システムやソーラーインバーターを生産するオーストリアの電機メーカーFronius(ペッテンバッハ)は1月31日、上海に同社初の中国子会社を設立すると発表した。同国太陽電池市場の急拡大を受けて、現地市場の開拓を本格化す

Schwing GmbH―競合Putzmeisterに続き身売りか―

コンクリートポンプの有力メーカーである独Schwing(ヘルネ)が自社売却ないし出資者を模索しているもようだ。競合の独Putzmeisterは先ごろ、中国の建機大手・三一重工(Sany)への身売りを発表したばかり。背景に

IBM―独で8,000人削減か―

IT大手の米IBMがドイツで大規模な人員削減を検討しているもようだ。利益率向上に向けて現在進めている組織再編プログラム「Liquid」に基づく措置で、顧客向けサービス事業のアウトソーシングや余剰人員の整理などを通して独事

三菱自動車―欧州生産停止へ―

三菱自動車は6日、蘭ボーン市にある欧州生産子会社ネザーランド・カー・ビー・ブィ(ネッドカー)での車両生産を2012年末で打ち切ると発表した。自動車事業を取り巻く環境変化を受けた措置で、今後は日本とタイから欧州向け製品を供

Merck KGaA―がん治療薬の開発・販売権取得―

製薬・化学大手の独Merck(ダルムシュタット)は3日、米国の同業Threshold Pharmaceuticalsが開発中のがん治療薬「TH-302」の世界開発・販売権を取得することで合意したと発表した。新薬の開発パイ

Mister Spex GmbH―眼鏡店との提携で業績拡大へ―

ブランドメガネのインターネット販売を手がけるMister Spex(ベルリン)が新たな事業モデルを展開し始めた。実店舗で眼鏡を販売する小売店とパートナー契約を締結して自社顧客向けの視力検査サービスなどを委託。新たな顧客層

セクハラは一般平等待遇法違反

セクシャルハラスメントが起こった場合、加害者はしばしば「単なる冗談のつもりだった」とか「親愛表現のつもりだった」などと弁解する。だが、被害者は不快であったがゆえに訴えたわけだから、こうした主観的な主張は通用しない。ここで

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