経営不振のシステムキッチンメーカー独Alno（プレンドルフ）は11日、経営再建計画を発表した。減資と増資、債務整理を柱としており、同社はこれにより経営破たんを回避する。新規の資金を確保できなければ今月中にも支払い不能に陥る見通しだった。
\増資により市場資金4,620万ユーロを確保する。新株の引き受け先を確保できない場合は第2位株主のIRE（白物家電大手Bauknechtの投資子会社）がすべて引き受ける。筆頭株主Kuechen Holding GmbHは新株を取得しないため、減資・増資後は出資比率が35％強から5％へと低下する。
\取引先銀行は同社への融資債権5,500万ユーロのうち20％を放棄する。
\Alnoは新株発行で得た収入を融資返済に充てる。同社のマックス・ミュラー社長は「わが社の債務は事実上ゼロになる」と述べ、今後の経営再建に自信を示した。
\Alnoが利益を計上したのは1995年の株式公開後、わずか3回にとどまる。業界の景気はここ数年良好であるにもかかわらず、同社は昨年も最終損失2,560万ユーロを計上した。売上高は4億5,280万ユーロ。ミューラー社長は2013年には営業損益（EBITベース）で黒字転換を果たすとしている。
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