独印刷・メディア事業者連盟（BVDM）は10日の年次記者会見で、2011年の業界売上高が前年比0.2％増の207億2,900万ユーロとなったと発表した。景気の上向きに伴い印刷需要が伸びたことが大きい。回復が目立つのは売上全体の6割を占める中・大規模事業所（従業員50人以上）で、2.6％増の131億ユーロに拡大、3年ぶりにプラス成長を確保した。
\印刷種類別の売上高は広告・カタログが4.1％増の58億7,300万ユーロ、新聞・クラシファイドが3.5％増の13億3,100万ユーロ、業務用印刷物が2.5％増の13億3,700万ユーロ、ラベルが4.3％増の11億8,900万ユーロにそれぞれ拡大した。一方、雑誌は7.3％減の14億5,200万ユーロ、書籍・地図は0.2％減の11億5,400万ユーロに後退した。設備の平均稼働率は81.8％で、前年に比べ0.1ポイント改善した。
\業界では原料価格高騰などを背景に設備の合理化・大型化が推し進められており、就業人口は前年比2.7％減の15万4,524人、事業所数も3％減の9,746軒に減少した。
\2012年通期売上については1.5％の成長を見込む。国際総合印刷機材展（Drupa）のほか、欧州サッカー選手権やオリンピックなど大型イベントの開催が追い風となる。
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