ドイツ連邦統計局は11日、小規模国勢調査(マイクロセンサス)の結果を発表した。それによると、2011年の単身者(1人暮らし)数は1,590万人で、総人口(8,095万人)の19.6%に上った。1991年調査に比べ5.2ポイントの増加。世帯数ベースでは同7ポイント増の39.9%で、5世帯に2世帯が単身世帯の計算だ。
\単身者は大都市になるほど割合が高く、人口5,000人未満の自治体では14%に過ぎないのに対し、人口20万~50万の都市では25%、50万人以上の都市では29%に上った。単身者が最も多いのはハノーバー(33%)で、ベルリン、ライプチヒ(ともに31%)がこれに次いだ。州別ではベルリンがトップで、最も少ないのはラインラント・プファルツ州(16%)だった。
\男女別でみると、男性が18.6%、女性が20.6%と女性の方がやや高い。一方、20年前との比較では男性が7.9ポイント増、女性が2.9ポイント増で、男性の1人暮らしが急速に増えていることが分かる。
\年齢・男女別でみると、18~34歳の層(男性の27%、女性の20%)と35~64歳の層(男性の22%、女性の15%)で男性の方が割合が高い。一方、65歳以上では男性が19%、女性が45%と、女性の割合が大幅に高い。
\単身者が増えた大きな理由の1つは非婚者の増加だ。35~64歳の単身男性のうち、これまで結婚したことがない人は6割に上り、同年齢層の女性(4割)を大きく上回った。
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