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2012/7/18

企業情報

Goertz GmbH―リストラへ―

この記事の要約

靴販売大手のGoertzが事業をスリム化する。価格競争の激化を受けて利益を稼げなくなっているためだ。『ハンブルガー・アーベントブラット』紙が報じ、同社が追認した。\ Goertzは1875年創業の老舗で、ドイツ国内に計2 […]

靴販売大手のGoertzが事業をスリム化する。価格競争の激化を受けて利益を稼げなくなっているためだ。『ハンブルガー・アーベントブラット』紙が報じ、同社が追認した。

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Goertzは1875年創業の老舗で、ドイツ国内に計260店舗を展開している。創業以来、黒字経営が続いていたが、2011年に初めて赤字へと転落。今年も赤字を計上する可能性が高い。11年の売上高は4億ユーロで、前年を5%下回った。

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経営再建に向け同社はハンブルク本社の社員を250人から150人へと削減するほか、不採算の小型店舗30カ所を閉鎖する。Goertzの従業員数は4,000人で、そのうち約60%をパート社員が占める。

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競争が激化しているのは、インターネット通販が急速に伸びているため。衣服に見合った靴を販売する衣料品店が増えていることも同社の業績を押し下げている。

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中国で自動車や家具向けの革需要が拡大していることもマイナス要因となっている。Goertzが手がけるプライベートブランドのシューズで製造原価が押し上げられているためだ。価格競争が厳しいことから、販売価格に転嫁するのは難しくなっている。

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