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2012/7/18

経済産業情報

改善提案で1.2億ユーロ削減、自動車部品コンチネンタル

この記事の要約

自動車部品大手のコンチネンタルは16日、社員の改善提案によるコスト削減効果が昨年は前年比22%増の1億2,000万ユーロ強に達したと発表した。現場社員の提言を事業プロセスに取り入れ業績向上を目指す日本発の「カイゼン」の取 […]

自動車部品大手のコンチネンタルは16日、社員の改善提案によるコスト削減効果が昨年は前年比22%増の1億2,000万ユーロ強に達したと発表した。現場社員の提言を事業プロセスに取り入れ業績向上を目指す日本発の「カイゼン」の取り組みはドイツでも着実に成果を上げているようだ。

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コンチネンタルでは昨年、従業員の改善提案が計31万件、採用された。改善提案数と採用数、コスト削減効果をもとに同社が作成した拠点ランキングでは、韓国の利川(イチョン)が1位を獲得。改善提案の採用数は従業員1人当たり46件に達したという。2位はスペインのルビー、3位はメキシコのグアダラハラだった。利川とルビーはコンチネンタルがシーメンスから買収した自動車部品部門(VDO)の拠点で、カイゼンが以前から積極的に行われていたという。

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ドイツの自動車産業では改善提案を活用する動きが定着しており、VWでは今年上半期のコスト削減効果が前年同期比30%増の約6,000万ユーロに拡大。BMWでも昨年、前年比16%増の7,790万ユーロに上った。ダイムラーとボッシュでは昨年、それぞれ6,800万ユーロ、4,700万ユーロを圧縮したという。

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