中東欧エネルギー業界の動き

クロアチア、アドリア海沖油田の探査開発権入札を開始

クロアチア政府は2日、アドリア海沖油田の探査・開発権をめぐる入札の手続きを開始した。1,000~1,600平方キロメートル規模の29鉱区が対象で、探査期間は最長5年。応札期限は11月3日で、落札業者は2015年3月までに […]

ブダペストのガス供給会社が国有化

ハンガリー国営電力MVMは、ブダペスト市が保有するガス供給会社フェーガーズの株式50%プラス1株を7月末日付で買収する。政府による公益企業の国有化政策に基づくもので、25日付官報で公示された。ブダペスト市議会のチャバ・ホ

仏トタル、ルクオイルとの提携探る

仏石油大手トタルがロシア同業のルクオイルと、タイトオイル(シェールオイル)事業における提携の可能性を探っている。英フィナンシャル・タイム紙が3月27日付で伝えた。欧米・ロシア関係が悪化する中でも欧米企業の対ロシア投資意欲

ブルガリア、外資系配電会社の事業免許取り消しへ

ブルガリアの電力・水道事業監督機関である国家水・エネルギー規制委員会(DKEVR)は19日、外資系の配電事業者3社に対する事業免許取り消しの手続きを開始したと発表した。国営電力会社NEKに対する支払いが遅れたことで「エネ

ドイツの石油・ガス資産を露企業が取得へ

ドイツ企業が持つ石油・天然ガス分野の資産をロシア系企業2社がそれぞれ大量に取得する見通しだ。ウクライナ・クリミア情勢の緊迫が高まるなかでロシアへのエネルギー依存が強まることは経済的にも安全保障上も好ましくないため、大きな

シェールガス開発加速へ・税制優遇や手続き簡素化

ポーランド政府は11日、シェールガス開発の促進に向けた法案を承認した。開発事業者に対する税優遇措置などが柱。ウクライナ情勢の緊迫化でエネルギー供給への不安が増す中、シェールガスの探査活動を加速し、ロシア産ガスへの依存度を

スロバキア原発拡張計画、調査報告書が完成

スロバキア原子力エネルギー会社(JESS)は13日、トルナバ近郊のスロフスケー・ボフニツェ原子力発電所の拡張計画に関する調査報告書をまとめ、環境省に提出した。欧州連合(EU)の環境政策に沿って二酸化炭素(CO2)を削減す

トルコ大型火力発電所、発注先が近く決定

トルコ中南部で計画される大型の石炭火力発電所プロジェクトで、発注先の選定作業が最終段階に入っている。サウジアラビアの電力会社ACWAパワーが名乗りを挙げているほか、スロバキア褐炭大手HBPがタイのSINGAエナジーソリュ

ヴェスタス、トルコで風力タービン受注

デンマークの風力発電機大手ヴェスタスはこのほど、トルコで風力タービンを受注したと発表した。トルコのボルサン・ホールディングと独エネルギー大手EnBWの合弁会社が運営する5カ所の風力発電プラントに計207メガワット(MW)

ボスニアEPBH、水力発電所建設へ

ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦政府は、エネルギー会社、エレクトロプリブレダBiH(EPBH)が水力発電所をするためドイツ復興金融公庫(KfW)から3,000万ユーロの融資を受けることを承認した。 水力発電所はボスナ川河畔の

ロスネフチ、伊タイヤ大手ピレリの筆頭株主に

ロシア石油最大手のロスネフチが、世界5位のタイヤメーカーである伊ピレリの筆頭株主となる。伊大手銀行インテサ・サンパオロ、ウニクレディト、ピレリのプロヴェラ社長(ピレリ株式計26.2%を保有)と共同で新たな持株会社を設立し

サウス・ストリームのセルビア着工に遅れ

ロシアのガスプロムが主導するガスパイプライン敷設プロジェクト「サウス・ストリーム」は、セルビア区間の着工が遅れる見通しとなっている。セルビア側が今年用意する資金のうち、7,500万ユーロの調達が完了していないのが理由。政

ハンガリー政府、エーオンのハンガリー事業買収へ

ハンガリー国営電力会社MVMは5日、独エネルギー大手エーオンからハンガリーの発電・ガス供給会社の株式を取得することで基本合意した。資産査定(デューデリジェンス)を行った上で、買収価格の交渉に入る。年内の買収手続き完了を見

三菱重工、トルコ発電事業で合弁

三菱重工業は5日、トルコの複合企業ウルドゥン・グループと共同で同国の発電事業に乗り出すとを発表した。三菱重工が国外発電事業に投資するのはこれが4件目。高効率のガスタービン複合(GTCC)発電設備を設置して、トルコ最大の電

仏重電大手アルストム、トルコの地熱発電会社に出資

仏重電大手アルストムはこのほど、トルコの地熱発電会社デルトム・ジェオテルマル(Deltom Jeotermal)の株式30%取得することで合意した。地熱資源が豊富なトルコで地熱開発や発電所の建設に取り組む。 アルストムは

ラトビアのガス市場、3年後に完全自由化へ

ラトビア議会は5日、ガス市場自由化の道筋を規定するエネルギー関連法案を可決した。欧州連合(EU)の「エネルギー市場に関する第3次規制パッケージ」の実施に向けた法改正となる。来月から段階的に市場開放に向けた措置を実施し、2

クリミア危機で株価下落、欧州ガス不足の懸念は小さく

ロシア政府がウクライナ領クリミア自治共和国に軍隊を派遣して初の取引日となった3日、欧州、米国、アジアでは一様に株価が下落した。一方で天然ガス、原油価格は上昇し、危機に強いとされる金も値上がりした。ロシアからの原油・ガス供

ロムガスが2ケタ減益、減損や新税響く

ルーマニア最大のガス会社ロムガスが27日発表した2013年通期決算(速報値)の最終利益は9億3,100万レウとなり、前期比で16.8%減少した。電力会社CTE Iernutの買収とガス田開発プロジェクトに絡む減損処理に加

燃料輸送大手PERN、グダンスクに石油ターミナル建設

ポーランドの燃料輸送大手PERNはこのほど、グダンスク港に石油ターミナルの建設許可を取得した。ターミナルは2段階に分けて建設され、第1期工事は2015年、第2期工事は18年の完了を予定している。 第1期工事では、合計容量

チェコ大統領、テメリン原発の入札やり直しを表明

チェコのゼマン大統領はこのほど、テメリン原発拡張工事の入札を仕切り直すべきとの考えを明らかにした。先の入札で応札していた仏アレバが要件不備を理由に脱落したことを受けたもので、返り咲きのチャンスを与えることで競争を促し、コ

OMVペトロム、純益が10億ユーロを突破

オーストリア石油大手OMVのルーマニア子会社ペトロムが19日発表した2013年12月通期決算(速報値)の最終利益は48億2,000万レウ(10億9,100万ユーロ)となり、前期から22%増加した。コスト管理の徹底や製油所

ルクオイル、最終利益29%減

ロシア石油2位のルクオイルが19日発表した2013年通期決算の純利益は78億3,200万米ドルで、前期から28.8%後退した。北極圏(バレンツ海)や西アフリカでの油田開発に絡む24億5,000万ドルの減損処理を行ったこと

産業ガス大手リンデ、タタールスタンで水素プラント受注

産業用ガス大手の独リンデはこのほど、タタールスタン共和国中部のニジネカムスクにある石油精製会社PSC TAIF-NKから製油所向け水素プラント2基を受注したと発表した。受注金額は1億6,300万米ドル。 水素プラントはそ

欧州復興開発銀、ポーランドの風力発電所に融資

欧州復興開発銀行(EBRD)は10日、ポーランド東部オルラに建設される風力発電所(ウィンドファーム)の第1期工事に9,400万ズロチ(2,200万ユーロ)を融資すると発表した。 オルラ・ウィンドファーム第1期工事では出力

ウクライナ、チェルノブイリにソーラー発電所建設へ

ウクライナの環境・天然資源省は13日、チェルノブイリ地区に太陽光発電所を建設する計画を明らかにした。建設は伊ヴィピエンメ・ソーラーが請け負う。 ヴィピエンメはチェルノブイリの立入禁止区域内に出力0.5メガワット以内のソー

Linde AG―露製油大手から水素製造装置受注―

工業ガス大手の独Linde(ミュンヘン)は11日、ロシア連邦タタールスタン共和国の大手製油精製会社TAIF-NK PSCから水素製造装置2基を受注したと発表した。同国中部のニジネカムスク製油所内に建設する。取引金額は約1

ガスプロムの競争法違反問題、欧州委がさらなる改善要求

ロシアの国営ガス会社ガスプロムがEU競争法に違反した疑いがあるとして欧州委員会が調査を進めている問題で、同委のアルムニア委員(競争政策担当)は7日、同社が提示した改善策は不十分との見解を示し、引き続き異議告知書を送付する

中利科技、トルコに合弁会社

中国の太陽光・ソーラーモジュールメーカーである中利騰暉光伏科技(テルサン)がトルコのソーラー開発市場に進出する。現地商社のEGEトレードと折半出資の合弁会社「テルサン・アナドル・ソーラー・エネルギー」を設立する。将来的に

東芝、ロシアの変圧器工場が生産開始

東芝は7日、露パワーマシーンズとの合弁会社である東芝パワーマシーン変圧器(PMTT)がサンクトペテルブルク市に建設した電力用変圧器工場が生産を開始したと発表した。同国では老朽化した発電所の更新需要が高まっており、東芝は顧

ルスギドロ、極東で発電所建設

ロシアの水力発電会社ルスギドロは近く、極東で2件の発電所建設プロジェクトに着手する。 ヤクーツク第2発電所の第1期建設工事入札は、ロシア有数の富豪であるアルカジーとボリスのローテンベルク兄弟が率いるTEKモスエネルゴが落

ガスプロムの競争法違反問題、欧州委がさらなる改善要求

ロシアの国営ガス会社ガスプロムがEU競争法に違反した疑いがあるとして欧州委員会が調査を進めている問題で、同委のアルムニア委員(競争政策担当)は7日、同社が提示した改善策は不十分との見解を示し、引き続き異議告知書を送付する

スロバキアのエネルギー企業、ワルシャワ証取上場へ

スロバキアの発電会社グラフォバル・エナジー・グループ(GGE)がワルシャワ証券取引所上場に向けた準備を開始した。新規株式公開(IPO)最大1億9,000万ズロチ(4,500万ユーロ)を調達し、企業買収などの事業拡大に投資

ガスプロム、7-9月期最終益11%減に

ロシアの国営天然ガス大手ガスプロムがこのほど発表した2013年7-9月期決算(国際会計基準:IFRS)の最終利益は2,760億ルーブルとなり、前年同期比で10.8%減少した。為替差益の減少と金融コストの増加が響いた。売上

サウス・ストリーム、独露3社に鋼管を発注

ガスプロムが主導して進めているガスパイプライン「サウス・ストリーム」計画の事業会社は1月29日、OMK、セベルスタリのロシア2社と独ユーロパイプに鋼管を発注した。契約規模はおよそ10億ユーロに上る。 \ 発注されたのは直

ポーランド政府、原子力開発計画を了承

ポーランド政府は1月28日の閣議で、原子力開発計画(PPEJ)を了承した。これにより、同国初の原発の建設に向け道筋がついた格好だ。 \ 石炭火力発電に依存するエネルギー体制からの脱却を目指すトゥスク政権は、出力3,000

シェールガス開発ペースが減速、外国企業の撤退相次ぐ

ポーランドでシェールガスの試掘件数が減少している。現地紙『ジェチポスポリタ』が環境省のデータを引用して報じたところによると、2013年の試掘件数は13件と、前年の半分の水準に落ち込んだ。内訳はポーランド石油・ガス採掘公社

ハンガリー、原子炉2基をロシアへ発注

ハンガリー政府が進めているパクシュ原子力発電所の拡張計画で、ロシア製原子炉を採用することが決まった。オルバン首相がロシアを訪れた14日、関係企業が合意書に調印した。設置費用はロシア政府が融資する。日程などの詳細は今後詰め

クロアチア、INA経営権めぐりMOLを提訴

クロアチア政府は17日、ハンガリーMOLに対し石油大手INAの経営権取り消しなどを求めている問題で、国連国際商取引法委員会(UNCITRAL)に提訴したと発表した。前日に再開したMOLとの交渉は継続する。MOLも昨秋、国

TAPとICGBが提携、天然ガスパイプライン連結へ

アドリア海横断パイプライン(TAP)とギリシャ・ブルガリア連絡パイプライン(ICGB)の事業会社は6日、両パイプラインの連結に向けた準備作業を共同で進めることで合意し覚書(MoU)を交わした。これにより、アゼルバイジャン

墺木材加工のエッガー、ルーマニアのバイオマス発電所が完成

オーストリアのパーティクルボード・メーカーであるエッガーがルーマニアで建設していたバイオマス発電所が完成した。既存工場に併設する形で、発電所から得られる電力と熱を工場で利用する。 \ 発電所は北東部のスチャヴァに近いラダ

ルクオイルのブルガリア子会社、製油所増強の融資確保

ルクオイルのブルガリア子会社ルクオイル・ネフトヒム・ブルガスは、黒海沿岸ブルガスの製油所を近代化するプロジェクトの推進に向けて、海外5銀行から総額5億7,000万ユーロの融資を取り付けた。融資期間は10年間で、イタリア輸

東芝、トルコで地熱発電システム受注

東芝は8日、トルコの電力大手ゾルルエナジーから地熱発電システムを受注したと発表した。東芝がトルコで地熱発電システムを受注するのはこれが初めて。 \ ゾルルエナジーが西部のマニサ県に建設する予定の地熱発電所に、地中からの蒸

ベラルーシ、原油・石油製品の輸出関税引き上げ

ベラルーシは1日から原油・石油製品の輸出関税を引き上げた。同関税は昨年12月1日に引き下げられたばかりだった。引き上げは関税同盟加盟国(ロシア、カザフスタン)を除くすべての国に適用される。 \ 原油の輸出関税は1トン当た

チェコ電力最大手、ブルガリアの料金改定で提訴

チェコ電力最大手のCEZは12月31日、ブルガリアのエネルギー規制当局による電力料金改定を不服として提訴する方針を明らかにした。国民の抗議行動を機にブルガリアでは昨年に2回、料金が引き下げられており、今年初めの改定は3回

日仏連合によるトルコ原発建設、6月までに議会承認へ

トルコ議会は今年6月までに、同国第2の原発建設プロジェクトを三菱重工業と仏アレバに発注することを承認する見通しだ。イルディス・エネルギー相が明らかにした。 \ 同相によれば、三菱重工とアレバは関連法案の議会提出までに事業

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