2011/2/16

ロシア

シェル、ガスプロムに資産譲渡検討

この記事の要約

英蘭系国際石油資本のロイヤル・ダッチ・シェルは、ロシア・サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」を拡大する見返りとして、アジア太平洋地域の資産をロシアの政府系天然ガス企業ガスプロムに譲渡する方針だ。米通信社ブルー […]

英蘭系国際石油資本のロイヤル・ダッチ・シェルは、ロシア・サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」を拡大する見返りとして、アジア太平洋地域の資産をロシアの政府系天然ガス企業ガスプロムに譲渡する方針だ。米通信社ブルームバーグが7日、関係筋の話として伝えた。

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サハリン2は、サハリン島沖合のガス田から産出される天然ガスを、サハリン島南部のプリゴロドノエ基地で液化し輸出するプロジェクト。現在は2基の液化設備(トレイン)が稼動し、年間960万トンを生産しているが、シェルは3基目のトレインを建設し、生産を50%拡大したい考えだ。関係者3人が匿名を条件に述べたところによると、シェルは現在、ガスプロムの支援を得るため、譲渡する海外資産を選別しているという。

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サハリン2の事業主体であるサハリン・エナジーには、ガスプロムが50%、シェル27.5%、三井物産が12.5%、三菱商事が10%をそれぞれ出資している。

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