2011/2/16

コーヒーブレイク

5人に1人が非合法就労~ブルガリア

この記事の要約

ブルガリア人の5人に1人が、給与の一部を未申告で受け取るなど、非合法・半合法的な雇用関係で働いている事実が同国商工会議所の調査で明らかになった。\ 労働契約なしで働く人は8%で、特にホテル・外食、建設、アパレル産業に多か […]

ブルガリア人の5人に1人が、給与の一部を未申告で受け取るなど、非合法・半合法的な雇用関係で働いている事実が同国商工会議所の調査で明らかになった。

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労働契約なしで働く人は8%で、特にホテル・外食、建設、アパレル産業に多かった。契約を結んでいても、給与の全額が記載されていない人は8.5%で、賃金の一部を非公式に受け取っている。また、残業手当の全額あるいは一部が支払われていない人の比率は実に3分の1に上る。運輸業界でその傾向が強く、44.3%がサービス残業を強いられている。

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地域でみると、北部で賃金のごまかしが多く、その比率は南部の2倍。特にひどいのは、北東部のヴァルナ、ドブリチ、シュメン、シリストラ、トゥルゴヴィシテ、ラズグラトの各州で、無契約で働く人は16.5%に上る。

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業界別では、ホテル・外食産業が14%弱でトップ。建設と運輸が12%でこれに続いた。企業規模別では、小さい企業に非合法行為が多い。10人以下の事業所で23.5%と4分の1弱に上る一方、251人以上の企業では7%強に過ぎない。

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社会保険への加入状況をみると、ブルガリア人の46.8%が法定最低限度の水準にとどまっている。

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調査は2009年末から2010年初めにかけ、ブルガリア労働同盟(Podkrepa)と共同で実施された。アンケートに答えたのは全国、10産業部門で働く6,337人。

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