ハンガリーの石油・ガス大手MOLが14日発表した2010年10-12月期連結決算は、純利益が330億フォリントとなり、前年同期から79％増加した。営業利益は前年同期比18％増の629億フォリント。原油販売価格の上昇に加え、天然ガス増産が奏功した。売上高は16％増の1兆1,865億フォリントだった。
\部門別営業利益は開発・生産部門が53％増の543億フォリントに拡大。クロアチアとシリアの洋上ガス田からの天然ガス生産量が11％増加した。精製・小売部門は33億フォリントとなり、前年同期の288億フォリントの赤字から大幅回復した。原油を精製して石油製品にする際の利ざや（クラック・スプレッド）が10年通期で前年比36％上昇したことなどが奏功した。
\10年通期では純利益が前年比6％増の1,008億フォリント。政府が財政再建のため導入した特別税として第3・4四半期に計258億フォリントを納めたうえ、政府に352億フォリントのロイヤルティを支払ったため、増益幅は小幅にとどまった。営業利益は4％増の2,046億フォリント。売上高は25％増の4兆3,304億フォリントだった。（1HUF＝0.42JPY）
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