2011/2/16

ロシア

伊企業、ロシアで存在感

この記事の要約

イタリアはロシアにとってドイツ、オランダ、中国に次ぐ主要な貿易相手国であり、両国間の貿易取引高は2009年、329億米ドルに達した。両国の経済関係が緊密さを増すにつれ、イタリア企業がロシアで存在感を増している。航空宇宙大 […]

イタリアはロシアにとってドイツ、オランダ、中国に次ぐ主要な貿易相手国であり、両国間の貿易取引高は2009年、329億米ドルに達した。両国の経済関係が緊密さを増すにつれ、イタリア企業がロシアで存在感を増している。航空宇宙大手フィンメカニカ、電力大手エネル、自動車フィアットなどの有力企業がロシアに本格的に進出。エネルギー企業のエニは政府系天然企業ガスプロムと共同でロシア産天然ガスを黒海経由で欧州に輸送するパイプライン「サウス・ストリーム」を計画している。

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卸発電会社OGK-5に過半数を出資するエネルは、ロシアで14年までに年間20%売上成長を達成することを目標に掲げている。OGK-5は13年までに21億ドルを投じて発電設備を近代化する計画だ。フィアットは昨年、現地同業ソレルスと合弁生産会社の設立で合意した。ロシア南部タタルスタンにあるソレルスの工場に両社で総額24億ユーロを投資、生産能力は最大で年間50万台を計画している。フィアットはトラック最大手カマズとも農機などの合弁会社を設立するなど、ロシア進出を加速している。 このほか、製菓大手フェレロは09年10月からモスクワ近郊ウラジーミルの自社工場でチェコレート菓子を生産している。

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