2011/2/16

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ロスアトム、ベレネ原発事業からの撤退検討

この記事の要約

ロシア原子力公社(ロスアトム)が、ブルガリアの原子力発電所プロジェクトから撤退することを検討している。インタファクス通信が7日、内部文書をもとに報じた。\ ロスアトムは2006年、ブルガリアの国営電力企業NEKとドナウ川 […]

ロシア原子力公社(ロスアトム)が、ブルガリアの原子力発電所プロジェクトから撤退することを検討している。インタファクス通信が7日、内部文書をもとに報じた。

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ロスアトムは2006年、ブルガリアの国営電力企業NEKとドナウ川流域のベレネに原発を建設することで基本合意。昨年11月末にはベレネ原発プロジェクトの事業母体となるベレネ・パワー・カンパニーの設立に関する趣意書に調印した。

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インタファクス通信によると、ロスアトムのアレクセイ・カリーニン・マーケティング・事業開発部長は、セルゲイ・キリエンコ総裁に送った書簡の中で、NEKがベレネ原発の建設工事を開始するために必要な補足契約に期日までに署名しなかったと指摘。原発建設の請負業者であるロスアトム傘下のアトムストロイエクスポルトに、NEKに対し損害賠償を求める訴えを起こさせるとともに、プロジェクトから撤退することが望ましいとの見解を示した。カリーニン氏はまた、独シーメンスと仏アレバに発注しているベレネ原発の主要機器を、アトムストロイエクスポルトがトルコのアックユで建設中の原発で使用することも提案している。

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