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2011/11/9

経済産業情報

韓国で複数の独企業が贈賄か

この記事の要約

韓国の販売代理店UBMTECの社長が取引先企業から賄賂を受け取っていたとされる事件に、ドイツの複数の大手企業が関与していた可能性が浮上している。当初はエンジン大手のトグヌムに容疑が限られていたが、ここにきてティッセンクル […]

韓国の販売代理店UBMTECの社長が取引先企業から賄賂を受け取っていたとされる事件に、ドイツの複数の大手企業が関与していた可能性が浮上している。当初はエンジン大手のトグヌムに容疑が限られていたが、ここにきてティッセンクルップの造船子会社HDWと商用車・エンジン大手MANの特殊ギア子会社RenkもUBMECと取引があることが判明。ティッセンクルップとMANは不正な支払いがなかったかどうかの調査に乗り出した。

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UBMTECはトグヌムのエンジン、HDWの潜水艦、Renkの船舶用ギアを販売している。トグヌムは同社からUBMTECの社長に賄賂が支払われていた疑いを把握し、2月に調査を開始。10月28日にはアジア事業の前責任者であるペーター・クナイプ取締役に職務停止処分を下した。調査内容については検察に情報を提供している。

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MANのフランク・ルッツ社長は2日、RenkとUBMTECとの取引は過去の監査で問題がなかったものの、現在、改めて精査していることを明らかにした。これまでのところ不正支払いの事実は確認されていないという。

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