総合 –EUウオッチャー

ユーロ圏の1-3月期GDPは横ばい、景気後退入り回避

EU統計局ユーロスタットが15日発表したユーロ圏の2012年1-3月期の域内総生産(GDP、速報値)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前期から横ばいとなり、0.3%のマイナス成長だった前期から、やや改善した。0.2% […]

4月のユーロ圏インフレ率、確定値も2.6%

EU統計局ユーロスタットが16日発表した4月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比2.6%で、前月の2.7%から0.1ポイント縮小した。(表参照) \ インフレ率の低下は、前年同

ギリシャの連立工作不調、6月に再選挙へ

ギリシャで総選挙後の連立協議が行き詰まっており、6月の再選挙実施が確実となってきた。これによって政治の空白が生じ、財政再建が宙に浮くことになり、債務危機が深まるのは避けられない情勢だ。 \ 6日に実施された議会(定数30

EFSFがギリシャに追加融資、一部は先送り

財政危機に直面するユーロ参加国に緊急金融支援を行う「欧州金融安定基金(EFSF)」は9日、ギリシャに対する42億ユーロの融資を10日に実行すると発表した。同融資は総額約1,300億ユーロに上る対ギリシャ第2次支援の一部。

今年のユーロ圏成長率、マイナス0.3%=欧州委最新予測

欧州委員会は11日発表した春季経済予測で、ユーロ圏の2012年の域内総生産(GDP)予想伸び率をマイナス0.3%とし、昨年秋季(11月)のプラス0.5%から大幅に下方修正した。13年については、重債務国が財政再建計画を予

緊縮財政は雇用と成長に悪影響=ILO報告書

国際労働機関(ILO)は4月29日に発表した世界の労働市場に関する年次報告書で、信用不安に揺れる欧州が進める財政緊縮路線が雇用の回復に悪影響を及ぼし、優秀な人材の不足に拍車をかけていると警鐘を鳴らした。 \ 報告書は、ユ

ユーロ圏の家計貯蓄率、所得減でも上昇

EU統計局ユーロスタットが4月30発表した2011年10-12月期のユーロ圏の家計貯蓄率(可処分所得のうち貯蓄に回す率、季節調整済み)は13.7%となり、前期の13.5%から0.2ポイント上昇した。可処分所得は減っている

中国とエネルギー分野の協力強化、市場開放含む戦略的提携へ

EUと中国は3日、エネルギー分野における連携強化と市場開放の推進を目的とした戦略的パートナーシップの構築に関する合意文書に署名した。EUは再生可能エネルギーや省エネ技術の研究開発および商用化など、幅広い分野で中国を支援す

欧州でウクライナへの批判高まる、前首相の処遇めぐり

職権乱用罪で禁錮刑判決を受けて服役中のウクライナのティモシェンコ前首相(51)が、看守から暴力を受けたと訴えている問題で、ヤヌコビッチ政権への非難を強める欧州各国の首脳らが同国で開かれる行事への参加を見合わせる事態となっ

ギニアビサウ軍幹部にEUが制裁、地域の安定化を支援

EUは3日、政情不安が続く西アフリカのギニアビサウの軍幹部ら6人に対し、資産凍結とEU渡航禁止の制裁を科すことを決定した。対象者には、今年4月に同国で発生したクーデターの首謀者とみられるアントニオ・インジャイ陸軍参謀長が

欧州中銀が金利据え置き、5カ月連続で

欧州中央銀行(ECB)は3日にバルセロナで開いた定例政策理事会で、ユーロ圏17カ国に適用される最重要政策金利を過去最低水準である現行の年1%に据え置くことを決めた。金利据え置きは5カ月連続。 \ ECBは信用不安で揺れる

EUが月末にも臨時首脳会議、成長・雇用戦略を協議

EUのファンロンパイ大統領(欧州理事会常任議長)は4日、成長・雇用戦略を協議する非公式臨時首脳会議を月末または来月初めに開催する意向を表明した。 \ EUではギリシャに端を発したユーロ圏の債務危機を受けて各国が財政再建を

3月のユーロ圏失業率10.9%、過去最悪を更新

EU統計局ユーロスタットが2日発表した3月のユーロ圏の失業率(速報値・季節調整済み)は前月を0.1ポイント上回る10.9%となり、ユーロ導入後の最高記録を更新した。(表参照) \ EU27カ国ベースの失業率は前月と同水準

S&Pがギリシャ国債格上げ、「選択的デフォルト」を解除

大手格付け会社の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は2日、「選択的債務不履行(SD)」としていたギリシャ国債の長期信用格付けを「トリプルC」に引き上げたと発表した。債務削減が完了したことを受けたもので、

ユーロ圏の財政赤字改善、11年はGDP比4.1%に

EU統計局ユーロスタットが23日発表した財政統計によると、ユーロ圏17カ国の2011年の財政赤字は域内総生産(GDP)比4.1%となり、前年の6.2%から大幅に改善した。ギリシャなど重債務国で財政再建が進んだことが反映さ

S&Pがスペインを2段階格下げ、財政悪化見込み

大手格付け会社の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は27日、スペイン国債の長期信用格付けを「シングルA」から2段階引き下げ、投資適格級ぎりぎりの「トリプルBプラス」にしたと発表した。景気低迷などによって

13年EU予算の原案発表、歳出6.8%増に批判集中

欧州委員会は25日、2013年EU予算の原案を発表した。歳出(支払いベース)は前年比6.8%増の総額1,379億ユーロ。加盟国が緊縮政策を進める中、インフレ率を上回る予算増額に早くも批判が集中しており、予算審議は難航しそ

4月のユーロ圏景況感悪化、12月以来の低水準に

欧州委員会が26日発表した4月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は92.8となり、前月の94.5から1.7ポイント低下した。景況感の悪化は2カ月連続で、昨年12月以来の低水準まで後退した。 \ ESI はEU

EUの対ミャンマー制裁、1年停止が正式決定

EUは23日の外相理事会で、ミャンマーに対する経済制裁の一部停止を正式に決定した。武器禁輸などを除き、これまで企業800社、個人500人あまりを対象に実施してきた資産凍結などを、一年間の期限付きで停止する。 \ 今回の措

EUがシリアに追加制裁、ぜいたく品輸出を禁止

EU外相理事会は23日、市民への弾圧を続けるシリア政府に対する制裁強化を決定した。ぜいたく品のほか、市民への攻撃に使われる可能性がある電子機器などを、輸出禁止の対象品目に加える。 \ シリアでは今月16日から、国連の停戦

1-3月の英GDPは0.2%減、2期連続マイナス成長に

英政府統計局が25日発表した2012年1-3月期の実質国内総生産(GDP)成長率(速報値)は前期比0.2%減で、0.3%減だった前期に続いてマイナス成長となった。これにより英国は景気後退入り(2期連続のマイナス成長)が確

オランダで政権崩壊、9月に総選挙へ

オランダのルッテ内閣が総辞職に追い込まれた。政府予算案をめぐる連立政権内での協議が決裂したため。これを受けてベアトリックス女王は25日、ルッテ首相に対して議会を解散し、9月12日に総選挙を実施するよう要請した。 \ ルッ

仏大統領選、決選投票もオランド氏優勢=世論調査

仏大統領選の第1回投票で首位となった最大野党・社会党のフランソワ・オランド候補が、5月6日に実施される決選投票でも優位に立っている。仏世論調査機関TNSソフレスが26日発表した最新調査によると、右派・国民運動連合の現職サ

EUがハンガリー支援の協議再開、中銀改革法の見直し確約で

欧州委員会は25日、EUと国際通貨基金(IMF)に金融支援を要請しているハンガリーとの協議を再開する方針を明らかにした。ハンガリー側が中央銀行の独立性を確保するため現行法の見直しを行うと確約したことで、支援に向けた条件が

欧州委、雇用促進の具体案提示

欧州委員会は18日、雇用促進に向けた具体策を提示した。EUの失業率が過去最悪の水準に上昇し景気の先行きに不透明感が漂う中、需要サイドからの雇用創出に焦点を当て、雇用減税や起業支援の強化により雇用を促すよう加盟国に求めてい

伊政府が財政均衡の目標達成断念、景気後退で1年先送り

イタリア政府は18日、目標としていた2013年の財政均衡達成を断念すると発表した。景気後退により財政再建が困難となっているためで、目標達成時期を1年先送りし、14年とする。 \ 債務危機に直面するイタリアのモンティ政権は

IMFの融資能力を倍増、ユーロ圏信用不安対策で=G20

主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は20日、ユーロ圏の信用不安問題への対応力を強化するため、国際通貨基金(IMF)の資金基盤を拡大することで合意して閉幕した。日本など十数カ国・地域が総額4,300億ドル

3月のユーロ圏インフレ率、2.7%に上方修正

EU統計局ユーロスタットが17日発表した3月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は前年同月比2.7%で、前月と同水準だった。速報値では2.6%となっていたが、0.1ポイント上方修正された。(表参照)

EUの対ミャンマー経済制裁、一時停止へ

EUは19日に開いた外相理事会で、ミャンマーに対する経済制裁を、武器禁輸などを除いて一部停止することで合意した。23日に正式に決定する見通しだ。 \ 今回の措置は、ミャンマー政府による民主化推進の取り組みを受けて決定した

ギリシャが5月に総選挙実施、財政再建の是非焦点に

ギリシャのパパデモス首相は11日、総選挙を5月6日に実施すると発表した。総選挙は2009年10月以来で、債務危機による信用不安が深刻化してから初めて。信用不安解消に向けた財政再建の行方を左右するだけに、大きな注目を集めそ

欧州中銀が金利据え置き、総裁は“出口戦略”検討を否定

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は4日の定例政策理事会で、ユーロ圏17カ国に適用される最重要政策金利を現行の年1%に据え置くことを決めた。金利据え置きは4カ月連続。一方、ドラギ総裁は理事会後の記者会見で、非常時の金融政

5月2日に臨時財相会合・銀行資本規制で協議

銀行資本規制をめぐる協議が難航している問題で、EUは事態の打開を図るため5月2日に財務相会合を開く。EU外交筋がこのほど明らかにした。 \ EUの銀行資本規制をめぐっては、リスクをカバーするために域内の銀行が保有する資本

ユーロ圏の失業率上昇加速、2月も過去最悪更新

ユーロ圏の雇用悪化が止まらない。EU統計局ユーロスタットが2日発表した2月の失業率(速報値・季節調整済み)は10.8%となり、前月から0.1ポイント悪化。前月に続いてユーロ導入後の最高記録を更新した。(表参照) \ 失業

ポルトガルが新財政条約批准、EU25カ国で第1号

ポルトガル議会は13日、EUの財政規律強化に向けた新条約の批准を賛成多数で承認した。条約に加わる25カ国で批准したのは同国が初めて。 \ 財政新条約は債務危機の再発防止が目的。従来の安定成長協定よりも厳しく各国の財政赤字

EU、日本の死刑執行に遺憾の意

EUのアシュトン外相(外交安全保障上級代表)は3月29日、日本で1年8カ月ぶりに死刑が執行されたことに対して、遺憾の意を表明するとともに、日本政府に対し死刑執行を停止するよう改めて求めた。 \ アシュトン氏は声明で、死刑

3月のユーロ圏インフレ率、2.6%に低下

EU統計局ユーロスタットが3月30日発表したユーロ圏の同月の消費者物価指数上昇率(インフレ率、速報値)は前年同月比2.6%となり、前月の2.7%から低下した。ただ、下げ幅は予想を下回った。 \ ユーロ圏では景気悪化で物価

3月のユーロ圏景況感、小幅悪化

欧州委員会が3月29日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は94.4となり、前月の94.5から小幅ながら低下した。景況感の悪化は3カ月ぶり。 \ ESI はEU内の企業経営者約13万人と約4万人の消

コソボがEU加盟へ前進、SAA交渉開始手続きに着手

欧州委員会は3月26日、EUとコソボの「安定化・連合協定(SAA)」締結交渉開始に向けた手続きに着手すると発表した。SAAはEU加盟の前段階となる協定。これによりコソボはEU加盟に一歩近づいたことになる。 \ コソボは2

上部へスクロール