社会保障・医療

臨床検査業界に再編の波

臨床検査業界で再編の流れが加速している。国際的に事業展開する外資系企業の進出に伴う競争激化が背景にあり、国内の業者はサービスの多角化のほか、買収や大手への身売り、小規模企業同士の連携などによって生き残りを図っている。4日 […]

2012年1月の主な法令改正

【税制】 \ ・ 所得税基礎控除、920ユーロから1,000ユーロに引き上げ。2011年に遡って実施。 \ \ ・ 電子所得税カード、施行時期を2012年1月1日から2013年1月1日に延期 \ \ ・ 車両税の免除基準

TA Triumph-Adler GmbH―黒字転換見込む―

京セラミタの完全子会社である独Triumph-Adler(ニュルンベルク)が長年の赤字から脱却する見通しだ。同社のギスカルド・ピン最高執行責任者(COO)が経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにしたもので、2012年1-

特許薬の独市場投入、2011年は27件に

研究開発型製薬工業会(VFA)は12月21日、ドイツ市場に新規投入された特許薬の数が2011年は27件となり、前年の26件からやや増加したと発表した。件数が最も多い分野は中枢神経システム疾患で6件に上った。これに心臓・循

病欠日数が年6週間以内であれば解雇は不可

病気で長期間、欠勤する社員が将来的に快復のメドが立たない場合、雇用主は解雇通告できる。問題行動を繰り返す社員の解雇と同様に「予測原則(Prognoseprinzip)」が適用されるのである。では、具体的にどうしたケースで

カザフ、伊ENIなどから油田権益取得

カザフスタン政府は、イタリア炭化水素公社(ENI)や英BGグループなどが権益を持つカザフ北西部のカラチャガナク油田について、権益の10%を取得することで最終合意した。ミンバエフ石油ガス相が14日、明らかにした。 \ カラ

健康産業の景況感に陰り

独商工会議所連合会(DIHK)はこのほど、製薬、医療・社会サービスなどの健康関連企業を対象に実施した秋季景況感アンケート調査の結果を発表した。それによると、事業の現状に関する業況判断指数(DI)は33で、前の期(夏季)に

リースター年金は「加入の価値あり」、保険業界が反論

ドイツ保険協会(GDV)は6日、公的助成つき個人年金制度(リースター年金)に関する試算レポートを発表した。これはドイツ経済研究所(DIW、ベルリン) が先月、「期待余命が不自然に長く設定されている」などとして同制度を批判

介護リスク、女性では4人に3人の割合

公的健保組合のBarmer GEKは11月29日、加入者の介護に関する実態調査レポートを発表した。それによると、2009年に死亡した30歳以上の加入者に占める要介護者の割合は女性で72%、男性でも50%に上った。高齢化社

帰宅途上の買い食いで心筋梗塞、労災下りず

通勤途中に事故に遭った場合、原則として労災保険が適用される。だが、通勤や勤務に直接関係のない行動を取ってけがをしたり病気になった場合は労災が認められない。ここではベルリン社会裁判所が10月に下した判決(訴訟番号:S 98

欧州のHIV感染者増加、AIDS発症は減少=WHO

世界保健機関(WHO)と欧州疾病対策センター(ECDC)が11月30日に発表した報告書によると、昨年にEU域内および欧州経済領域で新たに確認されたHIV感染者は27,116人で、前年から約4%増加した。一方、AIDSの発

米J・Cなどに助成措置・スロバキア政府が決定

スロバキア政府は11月23日、米自動車部品大手ジョンソン・コントロールズの工場拡張プロジェクトなど9件の投資プロジェクトに総額4,580万ユーロ相当の助成措置を適用することを決定した。 \ ジョンソン・コントロールズは、

リースター年金は「抜本見直し必要」=経済研究所

有力研究機関のドイツ経済研究所(DIW、ベルリン)は23日、導入から今年で10年を迎えた公的助成付き個人年金制度(リースター年金)に関する調査報告書を発表し、同年金は「利回りが低いうえ手数料は高い」などと批判。保険料の計

「年をとっても自宅で生活」、70歳以上の9割が希望

F.A.Z管理・市場・メディア情報研究所などが45歳以上のドイツ人を対象に実施した老後の生活に関する意識調査で、「年をとっても自宅で暮らしたい」と考えている人が全体の8割、70歳以上の高齢者では9割に達するに上ることが分

鼻粘膜でアルツハイマー早期診断が可能に

アルツハイマー病の主要原因物質の1つとされるタウタンパク質(以下:タウ)が、神経細胞内だけでなく、鼻の嗅粘膜にあるボーマン腺(嗅腺)と呼ばれる分泌腺にも蓄積されていることをダルムシュタット工科大学の研究チームが初めて突き

貧困層への食糧支援、14年まで延長

EU加盟国は14日、域内の貧困層に対する食料支援制度を2014年まで延長することで合意した。約1,800万人の貧困層を対象とする食料支援に、12年と13年にそれぞれ5億ユーロを支出する。 \ EUは1987年に余剰農作物

2060年までに人口が1,700万人減少

連邦政府は10月26日の閣議でドイツの人口動向の現状と今後の見通しに関するレポートを了承した。同レポートは出生率の低迷と平均寿命の上昇を背景に人口減少が長期的に続き、社会の幅広い分野に影響が出ると予想。そうしたなかで経済

年金保険料率、来年は19.6%に低下見通し

労使が折半する公的年金保険料の料率は現在の19.9%から来年は19.6%に低下する見通しだ。公的年金運営機関のドイツ年金保険連盟(DRV)が10月27日に明らかにした。好景気を背景に賃金が上昇するとともに、失業率が低下。

介護社員の労働時間短縮、1月施行へ

ドイツ連邦議会(下院)は20日、家族介護法案を可決した。同法案は被用者が家族を介護しながら職業生活を継続できる環境の整備を狙ったもので、来年1月1日から施行される。 \ ドイツには介護を受ける市民が225万人おり、そのう

ヒトのES細胞特許、欧州司法裁が認めず

ヒト胚から取り出した胚性幹細胞(ES細胞)に関する特許の是非をめぐる裁判で欧州連合(EU)の欧州司法裁判所(ECJ)は18日、ヒトES細胞を利用する技術は特許保護の対象にならないとの判断を下した(訴訟番号:C-34/10

求人の際は障害者の採用検討を、違反すると差別訴訟の恐れ

ドイツの第9社会法典(SGBⅨ)には障害者の処遇や保護に関するルールがまとめられている。その81条1項のなかにこんな規定がある。「雇用主には空席となったポストに障害者、特に労働局に失業者ないし求人者として登録している障害

ヒトES細胞技術、研究目的でも特許性なし=欧州司法裁

欧州司法裁判所は18日、ヒトの受精卵から作られる胚性幹細胞(ES細胞)の利用をめぐってドイツの科学者と環境団体のグリーンピースが争っている問題で、ES細胞を使った技術には研究目的であっても特許を認めないとする決定を下した

公的健保2組合が合併

公的健保3位のDAK(ハンブルク)と16位のBKK Gesundheit(フランクフルト、以下BKK)は11日、2012年1月に合併することで合意したと発表した。新健保名はDAK Gesundheitで、事務局はハンブル

Celesio AG―米Medcoとの合弁解消―

医薬品販売大手の独Celesio(シュツットガルト)は27日、薬剤給付管理大手の米Medco Health Solutionsとの合弁会社Medco Celesio B.V.から全面撤退すると発表した。理由は明らかにして

公的健保の薬剤費支出、10年は4.3%増

ドイツの公的健康保険の薬剤費支出動向をまとめた『医薬品処方レポート』の2011年版がこのほど発表された。それによると、2010年の国内薬剤費支出は297億ユーロで、前年に比べて4.3%(12億2,000万ユーロ)増加。処

独生保市場、10年後には10%縮小

ドイツの生命保険業界が市場構造の変化への対応を迫られている。少子化による若年層の減少に伴い被保険者の絶対数が減っているためで、各年齢層の保険契約状況が現在と同じように推移すると、新規契約の保険料収入は2010年の1,57

男も美容整形の時代か、患者の16%占める

男性の間で美容整形の人気がじわじわと高まっている。独美容整形外科協会(DGAEPC)が21日発表したアンケート調査の結果で分かった。 \ 同調査では美容整形外科の患者1,107人を対象にアンケートを実施。回答者の82.3

オーファンドラッグに製薬会社が注目

患者の絶対数が少なく採算が取れないとして製薬会社がこれまで開発に消極的だった希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)への関心が高まっている。巨額の売り上げをもたらすブロックバスター(年商10億ドル以上の医薬品)の開発・上市

精神・神経疾患の患者、欧州市民の約4割に

欧州神経精神薬理学会(ENCP)はこのほど発表した報告書で、EU加盟国およびスイス、アイスランド、ノルウェーでは、精神・神経疾患を患う人が全体の約38%に当たる1億6,500万人余りに上ることを明らかにした。 \ ENC

特許薬業界が強制割引制度の見直し要求

特許薬業界団体の研究開発型製薬工業会(VfA)は8日、昨年夏に導入された特許薬強制割引制度は見直しの必要があるとの見解を表明した。公的健康保険が今年上半期に大幅な黒字を計上するなど、公的健保財政が導入当時から大きく改善し

クモの糸で皮膚を3次元培養

クモの糸をワイヤーに使用して人工皮膚を培養することにハノーバー医科大学の研究チームが成功した。クモの糸は弾性や耐熱性に優れるほか、生体親和性や環境適合性が高く、「夢の素材」として注目を集めている。細胞の3次元培養の担体と

独勤労者の病欠率、10年も4.8%で変わらず

公的健保最大手の地域別一般健保組合(AOK)が16日発表した労災統計によると、ドイツの勤労者の2010年の病欠率は4.8%で、前年と変わらなかった。一方、勤労者当たりの病欠日数は1.4%増の17.6日、病欠1回当たりの欠

障害者の即時解雇で判決

障害者の解雇のハードルは健常者よりも高い。障害者は不当な差別に遭いやすいためで、第9社会法典(SGB Ⅸ)85条には障害者を解雇する際は障害者社会統合局(Integrationsamt)の承認を得なければならないと明記さ

Fresenius Medical Care AG & Co. KGaA―米同業2社買収へ―

総合医療大手Freseniusの人工透析子会社Fresenius Medical Care(FMC、バート・ホンブルク)は2日、米国の同業2社を買収すると発表した。取引総額は約21億ドル。買収により同国市場最大手の地位を

社会保険手続き電子化プロジェクトが中止に

連邦政府は2012年の稼働開始を予定していた社会保険給付手続き電子化プロジェクト(ELENA:electoronischer Entgeltnachweis)を中止する。システム運用の前提となる安全性の高い電子署名が十分

職場で飲酒後の交通事故、労災保険下りず

通勤途中の交通事故は労災保険の対象となる。だが、飲酒運手の場合は事情が異なるので注意が必要である。ここではヘッセン州社会裁判所が5月に下した判決(訴訟番号: L 9 U 154/09)に即してこの問題をお伝えする。 \

Siemens AG―がん粒子線治療の商業化プロジェクト凍結―

電機大手のSiemens(ミュンヘン)は18日、ギーセン・マールブルク大学病院で進めてきたガン粒子線治療の商業化プロジェクトを凍結すると発表した。治療施設の経済性が確保できないと判断したためで、今後は当該施設を研究開発目

Roche

スイスの製薬大手Rocheは19日、子宮頸がんに重点を置いた体外診断薬開発の有力企業である独MTM Laboratoriesを買収すると発表した。診断薬・機器事業を強化する狙い。まずは1億3,000万ユーロを支払い、一定

ウクライナの自動車大手ZAZ、上期生産が大幅増

ウクライナの自動車最大手ウクルアフトの傘下にあるザポリジナヤ自動車工場(ZAZ)の今年上半期の生産台数は2万8,305台となり、前年同期の1万5,950台から77.5%増加した。そのうち輸出台数は65%増の1万4,113

着床前診断が制限付きで可能に、下院が法案可決

着床前診断(PGD)を条件付きで認める法案が7日の連邦議会(下院)で可決された。PGDは議員の倫理観や信仰に直接かかわる問題のため、決議は党議拘束なしに実施。出席議員594人のうち326人が賛成票を投じた。 \ ドイツで

Lonza Group AG―米殺生物剤メーカー買収へ―

スイスの特殊化学大手Lonza(バーゼル)は11日、米化学大手のArch Chemicalsに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。殺生物剤事業の規模を主力の医薬品受託生産に匹敵するレベルに引き上げる考えで、買

子供の健康状態がこの10年で悪化

ドイツの児童の健康状態が2000年以降悪化している。特に発達障害や肥満の増加が顕著だという。ドイツ職員健康保険組合(DAK)の委託で市場調査機関のフォルサが実施したアンケート調査で明らかになった。 \ 調査は国内の小児医

Evotec AG―バイオマーカー開発でRocheと提携―

バイオ企業の独Evotec(ハンブルク)は24日、がん治療分野のバイオマーカー開発でスイスの製薬大手Rocheと提携すると発表した。患者各人に見合った治療を実現するのが狙い。提携期間は3年間で、延長も視野に入れている。

独特許薬業界、2010年は4.4%成長

特許薬業界団体の研究開発型製薬工業会(VFA)は21日、加盟43社の2010年売上高が前年比4.4%増の388億ユーロに拡大したと発表した。輸出が好調だったほか、国内も安定した伸びを確保。内訳は輸出が5.6%増の200億

武田薬品の糖尿病治療薬、EUが対応決定を延期

EUの欧州医薬品庁(EMA)は23日、武田薬品工業が製造する糖尿病治療薬「アクトス」について、新規患者への処方を認めるかどうかの決定を7月に先送りすると発表した。 \ EUでは仏独当局が今月、アクトスの服用で膀胱ガンを発

ガスプロム、独エーオンの発電事業に関心

ロシアの国営天然ガス企業ガスプロムがドイツのエネルギー最大手エーオンの発電プロジェクトへの参加に関心を示している。同社のアレクセイ・ミレル社長が17日にサンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで明らかにした。同社

公的年金料率が来年にも低下

ドイツ政府は来年1月に公的年金の保険料率を現在の19.9%から19.8%に引き下げる意向のようだ。景気回復を背景に年金支払い準備金が増加しているためで、2013年、14年にはそれぞれ19.2%まで引き下げられると予想して

アフリカ政策で利害と普遍的価値の両立目指す

独政府は15日の閣議で、今後の対アフリカ政策の枠組みとなる基本構想を承認した。ドイツと欧州連合(EU)の利害を追求すると同時に、人権・民主主義といった普遍的価値の実現を支援するのが特徴で、資源確保を優先した中国やインド、

Bayer AG―プライマリ・ケア事業の管理部門を中国に―

製薬・化学大手のBayer(レバークーゼン)がプライマリ・ケア事業の管理部門をドイツ本国から北京に移管する。同事業に占める中国とアジアの比重が極めて大きくなっているためで、年内にも移管作業を開始する予定だ。マライン・デッ

車載健康管理システム開発にメーカーが注力

高齢ドライバーが増えていることを受けて、自動車メーカーが運転手の健康管理システムの開発に力を入れている。体や座席に取り付けたセンサーでドライバーの血圧や心拍数などのバイタルデータを測定・収集したうえで、異常を検知すると警

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