高級車大手の独Daimler(シュツットガルト)は4月24日の決算発表で、2013年12月期の利益見通しを下方修正した。1-3月期(第1四半期)の業績が予想を下回ったためで、ツェッチェ社長は営業利益(EBIT)で12年12月期の水準(81億ユーロ)を確保するとした目標を実現できなくなったと言明した。
\1-3月期の最終利益は5億6,400万ユーロで、前年同期を60%下回った。世界の多くの市場が低迷しているためで、EBITも56%減の9億1,700万ユーロに縮小。売上高は261億200万ユーロで、3%減少した。販売台数は微減の50万1,600台だった。
\乗用車の販売台数は34万1,511台で、1%増加した。地域別でみると、アジアは7%増で、特に中国は9%の伸びを記録した。西欧は4%減、北米は1%減だった。その他の地域は17%増加している。
\EBITの減少幅は乗用車部門が63%、トラック部門が69%、バン部門が51%に達した。金融サービス部門は9%と、比較的小さい。また、バス部門は3,100万ユーロの赤字となったものの、赤字幅は前年同期の1億500万ユーロから大幅に縮小した。
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