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2013/5/2

経済産業情報

自動車部品のトラブル、バッテリーが最大=ADAC

この記事の要約

全ドイツ自動車クラブ(ADAC)がこのほど発表した2012年の乗用車故障統計によると、トラブルが最も多く発生する部品はバッテリーで、全体の3分の1を占めた。放電で走行できなくなるケースが目立つ。ADACの路上応急修理サー […]

全ドイツ自動車クラブ(ADAC)がこのほど発表した2012年の乗用車故障統計によると、トラブルが最も多く発生する部品はバッテリーで、全体の3分の1を占めた。放電で走行できなくなるケースが目立つ。ADACの路上応急修理サービスの利用数は417万2,146件に上り、過去最高となった2010年に次いで多かった。

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バッテリーは部品トラブル全体の31.7%を占めた。これに噴射装置(10.0%)、点火装置(9.9%)が続く(グラフ参照)。

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バッテリー上がりは駐車中にイモビライザーや盗難警報装置が作動しているために起こるケースが多い。特に小型車で頻発している。ADACは将来的に容量の大きいリチウムイオン電池が鉛電池にとって代わると予想。当面の対策として、なるべく高品質のバッテリーを利用するよう勧めている。

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各車両部門で故障が最も少なかったモデルはVW「Fox」(スモールカー)、日産「Micra」(小型車)、BMW「X1」(アンダーミドルクラス)、Audi「Q5」(ミドルクラス)、Audi「A6」(アッパーミドルクラス)、VW「バン」(ミニバス/バン)だった(表参照)。

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