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2013/5/2

経済産業情報

従業員向け託児サービス、コメルツ銀が小学生対象に

この記事の要約

コメルツ銀行が従業員向けの託児サービスを開始した。託児サービスの充実度を職場選びの条件とする人が増えているためで、仕事と家庭生活の両立を手厚く支援することは人材確保のうえで重要になっている。2日付『フランクフルター・アル […]

コメルツ銀行が従業員向けの託児サービスを開始した。託児サービスの充実度を職場選びの条件とする人が増えているためで、仕事と家庭生活の両立を手厚く支援することは人材確保のうえで重要になっている。2日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

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ドイツ企業の託児サービスは小学校入学までの幼児向けがほとんどで、小学生を対象とする同行の託児所「Kids&Co.」は珍しい。先駆者としては、3歳から小学校最終学年までを対象とする独復興金融公庫(KfW)があるのみ。KfWは1973年からサービスを提供している。

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「Kids&Co.」の運営時間は基本的に夜19時までで、昼食・夕食付。子供は宿題をしたり、遊んだりして親の迎えを待つ。

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運営は外部企業PME Familienserviceに委託している。費用は1人当たり月800で、400ユーロ(と食費)を従業員、残りの400ユーロをコメルツ銀が負担する。同行はこのほか、同サービスの利用に伴い従業員に発生する所得税納付義務(150ユーロ)も引き受ける。

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定員は現在20人で、14人が在籍している。人事担当者は、託児サービスは従業員が働きやすい環境を作るうえで欠かせないとして、将来的に定員を50人に拡大する意向だ。

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