ドイツ化学・薬品業界の動き

ビューティケア・家庭用ケア用品市場が今年も拡大

ボディケア・洗剤製造連盟(IKW)は3日、ドイツのビューティケア用品と家庭用ケア用品市場が昨年に引き続き今年も拡大するとの見通しを発表した。ビューティケア用品で前年比0.6%増の128億9,600万ユーロ、洗剤で同0.2 […]

Paul Hartmann AG―おむつ事業を強化―

衛生用品大手の独Hartmann(ハイデンハイム)がおむつ事業を強化している。ロシアにはこのほど、成人用おむつの工場と物流センターを開設。今後も2~3年、同事業の強化に取り組む。アンドレアス・イェーレ新社長が『フランクフ

独化粧品メーカーが中国撤退、動物実験の義務を受けて

ドイツの自然化粧品メーカーLogocosが12月第1週に中国市場から全面撤退する。化粧品開発のための動物実験が欧州連合(EU)全域で全面禁止されたのに対し、中国では動物実験を実施しない製品が販売できないことが背景にある。

Bayer AG―ノルウェー同業AlgetaにTOB―

製薬大手の独Bayerがノルウェーの同業Algetaを買収する意向だ。Algetaが26日付のプレスリリースで明らかにしたもので、Algetaに対し株式公開買い付け(TOB)の暫定提案を行った。Algetaによると、協議

BMW―炭素繊維の生産能力倍増へ―

自動車大手の独BMW(ミュンヘン)は炭素製品大手SGL Carbonと共同で運営する炭素繊維工場の生産能力を現在の2倍に拡大する方向だ。車体に炭素繊維を用いた電気自動車(EV)の需要拡大が見込まれるためで、BMWは『ヴェ

Merck KGaA―がん治療薬開発で中国企業と提携―

製薬大手の独Merck(ダルムシュタット)は13日、中国のバイオ企業BeiGeneとがん治療薬の開発・販売で提携すると発表した。Merckは開発リスクの削減と新薬の確保に向けて提携を強化する戦略を打ち出しており、BeiG

Merck KGaA―中国に医薬品工場、17年生産開始―

製薬大手の独Merck(ダルムシュタット)は15日、中国に医薬品工場を建設すると発表した。急速に成長する現地市場で競争力を強化する狙い。同社は業績拡大に向けて新興国事業の強化戦略を打ち出している。 \ 8,000万ユーロ

K+S AG―今後3年でコスト5億ユーロ圧縮―

肥料大手の独K+S(カッセル)は14日の決算発表で、コスト削減計画を発表した。カリ事業で競合するロシアのUralkaliが拡販に向けて販売価格を大幅に引き下げる方針を打ち出し、価格競争力を高める必要が出てきたためで、現在

Merz GmbH & Co. KGaA―美容皮膚製品製造のAnteisを買収―

独製薬大手のMerz(フランクフルト)は8日、美容皮膚科用の医薬品を製造するスイス企業Anteisを吸収合併すると発表した。Merzは主力のアルツハイマー治療薬「Memantine」の特許が今後、世界各国で失効していくこ

Merck Serono―「新薬・ゾロ新を年1件発売が目標」―

独Merckの製薬部門Merck Seronoは2018年以降、新薬ないし改良型医薬品(ゾロ新)を少なくとも年1件、市場投入する目標だ。手持ちの開発パイプラインだけでは目標達成が難しいため、買収や提携で不足を補っていく。

Gruenenthal GmbH―コロンビア同業から医薬品買収―

製薬大手の独Gruenenthal(アーヘン)は6日、コロンビアの同業Biogen Laboratoriosが保有する全ブランドを取得することで合意したと発表した。同社はラテンアメリカ事業を強化しており、今回の取引よりコ

独化学業界が13年予測引き下げ

独化学工業会(VCI)は6日、独業界(製薬を含む)の2013年の売上成長率予測を従来の1%から0.5%に引き下げた。下方修正は7月、9月に次いで今年3度目。国外需要の低迷と出荷価格の下落が響いており、出荷価格の平均額も従

ドイツで鉱山開設、約40年ぶり

独東部のエルツ山地で8日、新しい鉱山の開所式があった。ドイツで鉱山が開設されるのはおよそ40年ぶりで、注目を集めている。 \ 新鉱山はベーレンシュタイン村のニーダーシュラーク地区にあり、高級光学レンズ材として用いられる蛍

Evonik Industries AG―リチウムイオン電池事業から撤退へ―

特殊化学大手の独Evonik(エッセン)は10月31日の決算発表で、リチウムイオン電池事業からの撤退方針を明らかにした。赤字が続いているうえ、長期的にみて高い利益率を確保できる見通しも立たないためで、自動車大手Daiml

Boehringer Ingelheim GmbH―C型肝炎治療薬の販売申請へ―

製薬大手の独Boehringer Ingelheim(インゲルハイム・アム・ライン)は2日、C型肝炎治療薬「Faldaprevir」の第3相臨床試験(フェーズ3)で大きな成果が上がったと発表した。大部分の患者でウイルスが

バイエル(2013年7-9月期決算)

2013年7-9月期(第3四半期)決算の純利益は7億3,300万ユーロで、前年同期から42%増加。売上高はユーロ高の影響で0.2%減の96億4,000万ユーロに後退したが、前年同期のような特別損失がなかったことで収益が拡

化学業界ベア5.5%要求の方向

独化学労組IG BCEの執行部は22日、次期労使交渉でベア5.5%を要求する方針案を全会一致で承認した。新協定の有効期間は1年とする考え。同方針案は今後、国内1,900カ所の事業所で検討され、各地区レベルで集約される。労

BASF SE―7-9月期2ケタ増益に、ユーロ高で増収は小幅―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が25日発表した2013年7-9月期(第3四半期)の最終利益は10億9,600万ユーロとなり、前年同期比で18.5%増加した。機能性材料、石油・天然ガス部門が好調だったほか

BASF SE―顔料事業再編、スコットランド工場は閉鎖へ―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は23日、顔料事業の再編計画を発表した。付加価値の高い特注品事業を強化するほか、グローバル生産網を最適化。市場ニーズにきめ細かく対応できる体制を整え、競争力を引き上げる。

独ヘンケル、中東欧統括子会社で生産を強化

独化学・日用品大手のヘンケルが中東欧事業を統括するウィーン子会社(ヘンケルCEE)における生産を強化する。年末までの投資規模は1,200万ユーロとなる見通しだ。 \ ウィーン・エルトベルク地区にある工場では、先ごろ新しい

化学肥料の使用量、昨年度は4.5%増加

ドイツ連邦統計局が22日発表した化学肥料の昨年度(2012年7月~13年6月)の国内使用量は489万トンとなり、前年比で4.5%増加した。全体の半分以上を占める石灰が5.9%増の254トンに拡大。ドイツ統一(1990年)

BASF SE―米に合弁設立の方向、アンモニア生産で―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)とノルウェーの窒素肥料大手Yaraは18日、米国のメキシコ湾岸地域に合弁会社を設立することを検討していると発表した。アンモニアを共同生産する方向。生産能力と設置場所について

SGL Carbon SE―カナダの黒鉛電極工場閉鎖―

カーボン製品大手の独SGL Carbon(ヴィースバーデン)は18日、カナダ東南部のラシュートにある黒鉛電極工場の操業を来年第1四半期に完全停止すると発表した。2015年までに年間コストを1億5,000万ユーロ圧縮する計

Trion Pharma GmbH―会社更生手続き申請―

バイオ医薬品の開発と製造を手がける独Trion Pharmaがミュンヘン区裁判所に会社更生手続きの適用を申請した。長年提携してきた総合医療大手Freseniusがバイオ医薬品子会社Fresenius Biotechを売却

Stada Arzneimittel AG―OTC薬を買収―

後発医薬品大手の独Stada(バート・フィルベル)は18日、ロシア子会社OAO NizhpharmがAqualorブランドの一般医薬品(OTC)10種類を取得することで合意したと発表した。規制の少ないOTC分野で事業を強

Aenova Holding GmbH―同業Haupt Pharmaを買収―

投資会社BC Partners傘下の受託製薬会社Aenova(ペール)は18日、同業Haupt Pharmaを買収すると発表した。製品の幅を広げることが狙い。取引金額は公表していない。市場では約2億ユーロと推定されている

Stada Arzneimittel AG―バイオ後続品の販売ライセンス取得―

後発医薬品(ジェネリック)大手の独Stada(バート・フィルベル)は28日、カナダ企業Apotexから好中球減少症の治療に用いるバイオ後続品(バイオシミラー)「Grastofil」の販売ライセンスを取得すると発表した。来

Evotec

独バイオ企業Evotecは21日、慢性腎臓疾患治療薬の開発で製薬大手の英AstraZenecaと提携すると発表した。Evotecがスクリーニング技術で特定した化合物をAstraZenecaが利用して新薬を開発する。Evo

Oxea GmbH―オマーン国営会社が買収―

化学大手の独Oxea(オーバーハウゼン)は10日、投資会社のAdvent Internationalが同社をオマーン国営石油会社Oman Oil Company(OOC)に売却すると発表した。取引価格は非公開。業界では債

シスメックス―Bayerとがん診断薬共同開発へ―

シスメックスは9日、子会社シスメックス アイノスティクスが製薬大手の独Bayer Healthcareと共同でがん診断薬を開発すると発表した。共同開発を行うことで、血液中のがん遺伝子を測定するシスメックス アイノスティク

Sartorius AG―英同業を買収―

ラボ機器大手の独Sartorius(ゲッティンゲン)は7日、英同業TAP Biosystems Groupを子会社Sartorius Stedim Biotechを通して買収すると発表した。TAP Biosystemsの

Bayer AG―新薬候補5件の開発加速―

製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)は8日、新薬候補5件について開発のスピードを速める方針を明らかにした。現時点で臨床試験の第1、第2段階にあるこれら候補を、2015年までに当局審査の前段階である第3相臨床試験(フェ

Merck KGaA―臨床試験の提携先を模索―

製薬大手の独Merck(ダルムシュタット)が臨床試験の資金を確保するために投資家と交渉を進めている。同社は新薬の開発に相次いで失敗し痛手を負っており、共同開発を通してリスクを軽減する意向だ。製薬部門を統括するシュテファン

仏患者の遺族が製薬大手ベーリンガーを提訴

独ベーリンガー・インゲルハイム製の血栓塞栓予防薬「プラザキサ」の服用後に死亡したフランスの患者4人の遺族が9日、同社を過失致死容疑で提訴した。同薬の副作用を理由に欧州で裁判が起こされたのは今回が初めて。米国ではすでに多数

Merck KGaA―新興国での医薬品販売強化へ―

製薬大手の独Merck(ダルムシュタット)は新興国での医薬品販売を強化する。需要の拡大が見込めるためで、特に同社が強みを持つ不妊薬とがん治療薬分野で注力する意向だ。これまで他社に委託してきた販売を自社販売に切り替える措置

Boehringer Ingelheim Pharma GmbH & Co. KG―米工場閉鎖へ―

独製薬2位のBoehringer Ingelheim(インゲルハイム・アム・ライン)は7日、米オハイオ州ベドホードにある生産子会社Ben Venue Laboratoriesを年末までに清算すると発表した。米食品医薬品局

Gerresheimer AG―組織スリム化―

医薬品や化粧品用の包装材メーカーである独Gerresheimer(デュッセルドルフ)は2日の決算発表で組織のスリム化方針を明らかにした。コスト削減と顧客ニーズにより適切に対応できるようにすることが狙い。新年度が始まる12

BASF SE―農薬部門の売上目標引き上げ、20年に80億ユーロへ―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は2日、農薬部門の売上目標を大幅に引き上げた。新興国で食生活の水準が向上していることを背景に農薬需要が大幅に増えると予想。巨額投資などをテコに2020年までに売上高を昨年の

水素スタンド網構築へ、ダイムラーなどが全国400カ所に

自動車大手のダイムラーは9月30日、石油・工業ガス大手5社と共同でドイツ国内に水素燃料スタンド網を構築すると発表した。燃料電池車の普及促進を狙った取り組みで、現在16カ所にとどまる国内の同スタンド数を2023年までに約4

Lanxess AG―コスト削減へ―

化学大手の独Lanxess(ケルン)は17日、コスト削減計画を発表した。事業環境が悪化していることに対応、人員整理などを通して2015年から年間コストを1億ユーロ圧縮する。 \ 従業員数は現在1万7,500人で、経営陣は

SGL Carbon SE―年間コスト1.5億ユーロ圧縮へ―

黒鉛電極大手の独SGL Carbon(ヴィースバーデン)は23日、コスト削減計画を発表した。需要の減少などを受けて業績が悪化していることに対応。2015年までに年間コストを1億5,000万ユーロ圧縮する。 \ コスト削減

Brenntag

化学品商社大手の独Brenntagは17日、インドのバイオ企業Zytexグループから食品添加剤のディストリビューター事業を買収すると発表した。現地の食品産業向け事業を強化する狙い。取引金額は公表していない。買収手続きは今

既存薬の効果上回る新薬、半数未満に

新規特許薬の価格取り決めに関する法令(AMNOG、11年1月施行)に基づき新薬を審査・評価する「保健衛生制度における品質・経済性研究所」(IQWiG)によると、制度スタートからこれまでに査定が終了した新薬48件のうち、4

Bayer AG(製薬・化学)―樹脂部門でコスト削減へ―

製薬・化学大手の独Bayer(レバークーゼン)は業績不振の樹脂部門でコストを圧縮する意向だ。デッカース社長が16日明らかにしたもので、すでに従業員代表と協議を開始した。 \ 樹脂業界では過去数年間、新たな工場が世界各地に

Gruenenthal GmbH―チリで買収へ―

製薬大手の独Gruenenthal(アーヘン)は9日、チリの同業Empresas Andromacoを買収する計画を明らかにした。企業の独立を将来的に確保する戦略「Vision 2020」の一環としてラテンアメリカ事業を

公的健康保険の薬剤支出、12年は微増

ドイツの公的健康保険の薬剤費支出動向をまとめた『医薬品処方レポート』の最新版が12日、発表された。それによると、2012年の国内薬剤費支出は304億ユーロで、前年に比べて2.6%増加(グラフ参照)。高額な特許薬の処方が依

クルマに星の輝きー、ガラス微粒子入り塗料を開発

独化学大手BASFは2日、ガラス微粒子を溶液に分散させた自動車用下塗り塗料を開発したと発表した。「Xスパーク・デザインド・バイ・BASF」と名付けられた同塗料は、ガラス粒子の光の反射で「満天の星空のような」輝きを醸し出す

Bayer CropScience AG―設備投資を大幅拡大―

Bayerの農業科学子会社Bayer CropScience(モンハイム・アム・ライン)は5日、設備投資額を大幅に引き上げる意向を表明した。農薬需要が強いためで、米国には工場を新設する。 \ 2013~16年の設備投資額

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