EUにおける環境規制動向

30年までの気候変動政策、EU首脳会議で合意へ

EU加盟国は7日、イタリアのミラノでエネルギー・環境相理事会を開き、2030年に向けた気候変動・エネルギー政策の枠組みについて協議した。EUは今月23、24日に開く首脳会議で、30年を達成期限とする温室効果ガス削減などの

建機などの排ガス規制強化へ、欧州委が法案発表

欧州委員会は25日、建設機械などの非道路移動式機械(NRMM)の排ガス規制案を発表した。NRMMからの大気汚染物質排出が増加していることを受け、排出基準を厳格化するとともに規制の対象範囲を拡大する。 建設機械や農業機械、

ダイムラーの禁止冷媒使用問題、欧州委が独政府に2回目の警告

独自動車大手ダイムラーがEUの「カーエアコン指令」に反して高級車メルセデス・ベンツの一部モデルに引き続き旧冷媒を使用し、独当局も容認している問題で、欧州委員会は25日、ドイツ政府に対して2回目の警告を行ったことを明らかに

プラハ、低排出ゾーン設置へ

チェコの首都プラハで、市中心部への乗用車の乗り入れを制限もしくは禁止する低排出ゾーン(LEZ)の設置に向けた手続きが進んでいる。プラハ市議会の代表は先ごろ、環境省との間でLEZの設置に関する合意書を交わした。チェコでこの

大西洋北東部で漁業資源が回復、地中海では乱獲が深刻化

欧州委員会は26日、EU海域における2015年の漁獲可能量(TAC)および国別漁獲割当を決定するための土台となる年次報告書を公表した。大西洋北東部では漁業資源が回復傾向にあるものの、地中海では乱獲による個体数の減少が続い

GM作物の栽培認可で加盟国に禁止権限、環境相理で正式合意

EU加盟国は12日、ルクセンブルクで開いた環境相理事会で遺伝子組み換え(GM)作物の認可ルールについて協議し、EUが栽培を認可した場合でも加盟国が独自の判断で禁止できるようにすることで合意した。GM作物に対するEU市民の

温効ガス削減目標、12年時点で「ほぼ達成」

欧州環境庁(EEA)が3日公表したリポートによると、EU域内における2012年の温室効果ガス排出量(確定値)は基準年の1990年比で19.2%減となり、EUが公約している20年までに温室効果ガスを少なくとも20%削減する

スウェーデンが欧州委を提訴、環境ホルモンの基準策定遅延で

スウェーデン政府は、内分泌かく乱化学物質に関する基準策定が遅れているとして、欧州員会を欧州司法裁判所に提訴する。同国のエク環境相が22日、明らかにした。 内分泌かく乱化学物質は、環境中に存在する化学物質のうち、生体にホル

流し網漁を来年から全面禁止、欧州委が提案

欧州委員会は14日、EU水域での流し網漁を全面的に禁止する方針を打ち出した。すでに実施されている制限が順守されておらず、貴重な生物が誤って捕獲されるケースが後を絶たないことから、2015年1月から例外なく禁止し、監視しや

「カーボンリーケージ」、高リスク部門のリスト公表

欧州委員会は5日、温室効果ガス排出規制の緩い域外の第3国に生産拠点を移す「カーボンリーケージ」のリスクが高い産業部門を特定したリストを公表した。EU排出量取引制度(EU-ETS)の規定に基づき、対象となる産業部門には20

EUのCO2排出量、13年は2.5%減

EU統計局ユーロスタットは7日、2013年の加盟28カ国からの化石燃料の燃焼による二酸化炭素(CO2)排出量(速報値)は約33億5,000万トンで、前年から2.5%減少したと発表した。28カ国のうち22カ国で排出量が前年

チェコのゼマン大統領、EU再可エネ目標案を拒否

チェコのゼマン大統領は4月29日、欧州連合(EU)の欧州委員会の提案する再生可能エネルギー強化目標の受け入れは難しいとの立場を表明した。同時に、二酸化炭素(CO2)排出削減目標には賛成し、原子力発電でこれを実現する姿勢を

独が航空会社に制裁、EU排出規制めぐり

ドイツ環境省は1日、航空部門に対するEUの温室効果ガス排出規制に基づき、二酸化炭素(CO2)排出量が排出上限枠を超えた航空会社に制裁金を科したことを明らかにした。EU加盟国が排出量取引制度(EU-ETS)に基づいて、航空

欧州議会、トラックの燃費・安全性改善策を承認

欧州議会は4月15日の本会議で、大型トラックの燃費や安全性の向上のため欧州委員会が提案していたトラックの重量とサイズに関するルールの改正を承認した。 欧州委は2013年4月、貨物トラックのデザインを空気力学的な効率性の観

レジ袋を19年までに80%削減、法案が議会の第1読会通過

スーパーなどで使われるプラスチック製レジ袋の利用を削減するEU指令案が16日、欧州議会本会議の第1読会を通過した。2019年までに80%以上を削減するという内容。同法案は6月にEU閣僚理事会で協議され、5月の選挙で改選さ

欧州議会、トラックの燃費・安全性改善策を承認

欧州議会は15日の本会議で、大型トラックの燃費や安全性の向上のため欧州委員会が提案していたトラックの重量とサイズに関するルールの改正を承認した。 欧州委は2013年4月、貨物トラックのデザインを空気力学的な効率性の観点か

EUの温効ガス新削減目標、追加費用はGDP比0.7%以下

ポツダム環境影響研究所(PIK)、蘭ユトレヒト大学などの国際研究チームは、欧州連合(EU)がさきに提案した「温室効果ガス排出量を2030年までに1990年比で40%削減する」新たな目標の達成に必要な追加費用は域内総生産(

気候変動委、9億トン分の排出枠入札延期を承認

EU28カ国の代表で構成する気候変動委員会は8日、EU排出量取引制度(EU-ETS)の第3期間(2013-20年)に有償配分する排出枠のうち、9億トン分の入札時期を延期する計画を承認した。欧州議会とEU閣僚理事会の正式な

バイオ燃料規制案めぐる調整難航、決着は15年以降に

欧州連合(EU)加盟国は12日のエネルギー相理事会で、食用植物のバイオ燃料への転用を規制する指令案について協議したが、意見が分かれて合意に至らなかった。これによって指令案をめぐる協議は越年が決定。成立は2015年以降にず

機内の電子機器利用、EU当局が規制緩和を正式発表

EUの欧州航空安全庁(EASA)は9日、旅客機内での携帯電話、タブレット型端末、電子書籍端末など電子機器の利用規制を緩和したと発表した。「機内モード」に設定することを条件に、これまで禁止されていた離着陸時と地上走行時の利

欧州裁、GMジャガイモの栽培認可に無効判決

欧州司法裁判所の一般裁判所は13日、独化学大手BASFが開発した遺伝子組み換え(GM)ジャガイモ「アムフローラ」のEU内での栽培、販売を認可した欧州委員会の決定について、手続きに不備があるとして無効とする判決を下した。

欧州議会、排出枠入札の一部延期を承認

欧州議会は10日の本会議で、EU排出量取引制度(EU-ETS)の第3期間(2013-20年)に有償配分する排出枠の入札を一部延期する「バックローディング」構想を賛成多数で承認した。排出枠の需給バランスを改善して排出権価格

バイオ燃料規制案めぐる調整難航、決着は15年以降に

EU加盟国は12日のエネルギー相理事会で、食用植物のバイオ燃料への転用を規制する指令案について協議したが、意見が分かれて合意に至らなかった。これによって指令案をめぐる協議は越年が決定。成立は2015年以降にずれ込む見通し

航空会社の排出規制、英仏独が適用見送りを主張

EU域内の空港を発着する航空会社を対象とする温室効果ガス排出規制をめぐり、英国、フランス、ドイツが欧州委員会に対し、国際民間航空機関(ICAO)の決定を受けて打ち出した修正案の抜本的な見直しを求めているもようだ。ロイター

新型ガソリン直噴エンジン、PM排出量は悪化=独研究所

ドイツのハノーバーに拠点を置く独立系の研究機関TUeVノルドはこのほど、欧州で普及の進んでいる新型ガソリン直噴エンジンは従来型のガソリンエンジンに比べ、発がん物質をはじめとする人体に有害な粒子状物質(PM)の排出量が1,

航空部門の排出規制、欧州議会で月内に修正案提示へ

欧州委員会が10月に発表したEU域内の空港を発着する航空機を対象とする温室効果ガス排出規制の見直し案をめぐり、欧州議会のペーター・リーゼ議員は20日、月内に修正案を提案する方針を明らかにした。2020年まで欧州空域外の飛

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