EUにおける産業規制動向

欧州自動車産業の振興策提言、R&D支援・規制合理化など

欧州委員会は6日、欧州自動車産業の競争力強化と持続的な発展を推進するための施策や規制の枠組みについて勧告するハイレベル会合「CARS 21」の報告書を公表した。2020年に向けた包括的ビジョンとして、自動車産業が引き続き […]

VCのパスポート制導入、欧州議会の委員会が修正案可決

欧州議会の経済金融委員会は5月31日、EUがベンチャーキャピタル(VC)に「パスポート制」を導入し、ある国のVCがEU全域で活動できるようにする法案を修正のうえ可決した。欧州議会は2013年7月の導入を目指し、加盟国と調

EU・米国間の航空貨物検査、手続き簡素化

欧州委員会と米国運輸保安局(TSA)は1日、航空貨物の検査体制を変更することで合意し、同日付で実施した。出発地での保安検査のみを義務付ける新制度により、貨物取扱業者の費用負担が軽減されるとともに、輸送にかかる時間の短縮が

金融取引税の早期導入、欧州議会が決議採択

欧州議会は23日の本会議で、EU域内共通の金融取引税を導入する案の早期成立を促す決議案を賛成多数で採択した。 \ 一般的に「トービン税」と呼ばれる金融取引税は、本来は投機的な取引の抑制が主眼だが、EUでは財政悪化に直面す

格付け会社の規制強化案、加盟国が合意

EU加盟国は21日の閣僚理事会で、信用格付け会社の規制強化案で合意した。不透明な判断基準に基づく国債の格下げが金融市場を混乱させ危機を拡大させたとの認識に立ち、格付けの手続きを厳格化して信用評価の透明性を確保するのが狙い

銀行の自己資本規制で合意、資本バッファー最大3%に

EU加盟国は15日の財務相理事会で、金融危機の再発防止に向けた国際的な銀行資本規制「バーゼルⅢ」に基づく新たな規制案の内容で合意した。加盟国の金融当局が独自の判断で、自国の銀行に対してEU基準を超える資本の上積みを求める

欧州委、健康強調表示リストを承認

欧州委員会は16日、 食品のラベルや広告に記載できる健康強調表示(ヘルスクレーム)のリストを承認したと発表した。 \ 健康強調表示とは、「○○はコレステロール値を下げる」などのように特定の食品・栄養素と健康状態の関係につ

フライト遅延は金銭補償の対象、欧州裁判決を法務官が支持

航空機が遅延した場合の旅客への補償をめぐる欧州司法裁判所の判決を不服として欧州の航空会社と旅行会社が訴えている問題で、欧州司法裁判所(ECJ)のボット法務官はこのほど、判決を支持する見解を示した。 \ ECJは2009年

有害化学物質の規制強化可決、輸出入手続き厳格化

欧州議会は10日の本会議で、危険な化学物質の輸出入手続きに関するEU規則の改正案を賛成多数で可決した。EUは先進国で使用が禁止または制限されている有害化学物質が途上国にむやみに輸出され、人の健康や環境に被害が及ぶ事態を防

バウチャーのVAT課税、欧州委がルール統一を提案

欧州委員会は10日、携帯電話のプリペイドカードや商品券などあらゆる種類のバウチャーに対する付加価値税(VAT)の課税ルールを域内で統一する方針を発表した。加盟国がそれぞれ異なる課税制度を運用していることによるビジネス上の

殺生物性製品の規制改正、EU共通の認証制度導入へ

EU加盟国は10日に開いた閣僚理事会で殺虫剤、殺菌剤など殺生物性製品(医療・農業用を除く)の販売、使用に関する規制の改正案を採択した。加盟国によって異なる規制を調和し、認可手続きを簡素化する。新ルールは2013年9月に施

携帯ローミング規制が決、7月から新ルール導入へ

欧州議会は10日の本会議で、携帯電話をEU域内の他の国で利用する際にかかるローミング料金を引き下げる新たな規制案を賛成多数で可決した。動画や音楽をダウンロードする際にかかるデータローミングは、これまで事業者間のホールセー

銀行の自己資本規制、財務相理で合意できず

EU加盟国は2日開いた財務相理事会で、バーゼル銀行監督委員会の新規制「バーゼルⅢ」を基にした域内銀行に対する新たな自己資本規制について協議したが、各国当局が自国の銀行に資本の上積みを課す際の裁量権をめぐって調整がつかず、

製薬大手と後発薬メーカーが対立、EUの偽造薬対策めぐり

偽造医薬品対策の一環としてEUが導入を計画している医薬品の包装に関する新指令をめぐり、大手製薬会社と後発医薬品メーカーの対立が表面化している。欧州委員会は域内における偽造医薬品の流通を阻止するため、2016年からサプライ

銀行資本規制で加盟国の溝埋まらず、資本上積みが焦点に

EU加盟国は19日開いた大使級会合で、バーゼル銀行監督委員会の新規制「バーゼルⅢ」を基にした域内銀行に対する新たな自己資本規制について協議したが、資本バッファー(資本の上積み)の導入や中核的自己資本(コアTier1)の定

ワイン用ぶどう植樹権撤廃でハイレベル協議

EUは19日、ワイン用ぶどうの植樹権に関する第1回ハイレベル会合を開催した。ぶどうの植樹は2018年までに完全自由化されることが決まっているが、米国やオーストラリア、南アフリカなどの「新世界ワイン」が台頭するなか、植樹を

中国製自転車に不当公的支援、欧州業界団体がEUに調査要請

欧州の自転車メーカーの業界団体である欧州自転車製造業者協会(EBMA)が、中国メーカーが不当な公的支援で競争力を強めているとして、EUの欧州委員会に調査を要請している。10日付の英フィナンシャル・タイムズが報じた。 \

乗り入れ禁止の航空会社、ベネズエラ国営航空を追加

欧州委員会は3日、ベネズエラ国営コンビアサ航空を新たに「危ない航空会社」のリストに加え、EU域内への乗り入れを禁止すると発表した。また、安全上の問題が浮上していたリビアの全航空会社についても、同国当局がEUと協議した結果

店頭デリバティブ規制案が成立、欧州議会が法案可決

欧州議会は3月29日に開いた本会議で、金融派生商品(デリバティブ)の店頭取引に対する規制を強化する法案を可決した。これにより同法案の正式成立が決まった。 \ 新規制では、銀行をはじめとする金融機関や一定のポジション(持ち

欧州委がハンガリーを提訴、電気通信税で

欧州委員会は22日、ハンガリーで徴収されている電気通信業界税が欧州法に抵触しているとして同国を欧州司法裁判所(ECJ)に提訴することを決めた。同案廃止を求める昨年9月の欧州委の要求をハンガリー政府が拒否したためだ。欧州委

欧州委、シャドーバンキングの規制強化へ

欧州委員会は19日、ノンバンク系金融の「シャドーバンキング」に対する規制強化に向けた政策文書(グリーンペーパー)を発表した。シャドーバンキングが世界金融危機を招いたシステミック・リスクの要因となったとの認識に立ち、ノンバ

欧州議会の経済委、保険会社の新規制案承認

欧州議会の経済委員会は21日、2013年1月に導入予定の域内の保険会社に対する新たな規制の枠組みを定めた指令案「ソルベンシーⅡ」を賛成多数で承認した。資本要件を一部緩和する措置が盛り込まれており、アナリストらは業界全体で

イスラエルと航空協定で合意、2017年に完全自由化へ

欧州委員会は22日、イスラエル政府との間で進めていた航空市場の自由化・統合に向けた交渉が妥結したと発表した。EU諸国がイスラエルと個別に結んでいる2国間協定に代わり、EUと同国の間で航空会社が路線や便数などを自由に設定で

EUがサメ保護規制を強化、フカヒレ目的の漁禁止

EUは19日、フカヒレを目的としたサメ漁の全面禁止を目指す規制案を承認した。欧州委員会が昨年11月にまとめた現行規則の改正案で、欧州議会の承認を得れば近く導入されることになる。新規則では、捕獲されたサメは本体からヒレを切

金融取引税導入の協議難航、妥協策で印紙活用案が浮上

EUは13日に開いた財務相理事会で域内共通の金融取引税を導入する案について協議したが、賛否両派が立場を譲らず、議論は平行線をたどった。同案成立に必要な全会一致での承認は不可能な情勢で、妥協策として印紙税による課税を拡大す

米のボーイング支援は協定違反、WTOが最終裁定

米航空機大手ボーイングに対する米政府の資金支援が世界貿易機関(WTO)協定に違反するとしてEUが提訴していた問題で、最終審に当たる上級委員会は12日、EUの主張を大筋で認める内容の報告書を公表した。ボーイングが国防総省や

果汁飲料への砂糖添加禁止に、EU指令案が成立

EU加盟国は9日の環境相理事会で、天然果汁飲料への砂糖添加を禁止する指令案を承認した。これによって指令案は成立し、6月初めに発効となる。加盟国は発効から1年半以内に国内法を整備し、新ルールを施行することを求められる。 \

女性役員登用の義務付け検討、年内に法制化の是非判断

欧州委員会は5日、EU内の上場企業に対して一定以上の女性役員登用を義務づける方針を明らかにした。欧州委は昨年、2020年までに取締役会に占める女性の割合を40%に引き上げる指針を打ち出したが、企業の自主的な取り組みでは目

ローミング料の上限引き下げ、欧州議会産業委が提案

欧州議会の産業委員会は2月28日、携帯電話をEU域内の他の国で利用する際にかかるローミング料金の上限を大幅に引き下げることを提案した。EUでは2007年に「携帯電話のローミングに関する規則」が制定され、域内の他の国で音声

スロバキア、サムスン向け助成金の審査難航

韓国のサムスン電子がスロバキア政府に申請した助成金交付の審査が難航している。欧州連合(EU)の国家補助ルールとの整合性に問題があるためで、ラディツォバー首相は22日、財務省に再審査するよう指示した。 \ 問題となっている

チェコ企業の「タックスヘイブン」利用が増加

チェコ企業が税制の緩い外国に籍を移す傾向が強まっている。金融調査会社のCEKIAによると、「タックスヘイブン(租税回避地)」に拠点を置く企業の数は昨年、1万1,752社となり、過去6年間で60%増加した。その動機について

ライアンエアー、ウィズエアーの株主構成で調査要請

アイルランドの格安航空会社ライアンエアーは、ハンガリー同業ウィズエアーの株主構成が欧州連合(EU)のルールに違反しているとして、欧州委員会に調査を申し立てる方針だ。ライアンエアーのコーリー最高経営者(CEO)代理が14日

銀行資本増強、経済への悪影響少ない=欧州銀行監督局

EUの欧州銀行監督局(EBA)は9日、ストレステストで資本不足と判断した域内銀行の資本増強計画に関する査定結果を発表した。計画の大部分が資産の売却ではなく、内部留保などを通じたもので、実体経済に悪影響を与えることはないと

店頭デリバティブ規制で合意、正式承認経て導入へ

EU加盟国と欧州議会は9日開いた調停委員会で、店頭市場で取引される金融派生商品(デリバティブ)に対する監視強化を目的とした規制案の内容で合意した。加盟国が1月の経済・財務理事会で合意した修正案が承認された形で、当初の案と

保険会社の新規制導入遅延、EU監督機関が懸念表明

EUの保険監督機関である欧州保険年金監督機構(EIOPA)が、域内の保険会社を対象とする新資本規制「ソルベンシーⅡ」の法制化が遅れていることについて懸念を表明し、EUに期限内の施行に向けた努力を強化するよう求めている。ロ

食品成分の表示ルール改正案が否決、“糖分15%オフ”はダメ

欧州議会は2日の本会議で、食品の栄養成分表示に関するルールの改正案を反対多数で否決した。欧州委員会は過剰摂取が健康に悪影響を及ぼす糖分、塩分、脂肪について、メーカーが製品の含有量が少ないことを強調するため、具体的な数値で

医療機器の監視体制を強化へ、仏の豊胸バッグ問題受け

仏ポリ・アンプラン・プロテーズ(PIP)社製のシリコン豊胸材による健康被害の恐れが広がっている問題で、欧州委員会は2日、欠陥のある豊胸材が健康に与える影響についてより綿密な調査を実施するとともに、医療機器の監視体制を強化

19年までに廃家電の85%回収義務、欧州議会が指令案可決

欧州議会は19日の本会議で、EU域内の製造業者に廃家電の回収・リサイクルを義務づけた「使用済み電子・電気製品に関する指令(WEEE指令)」の改正案を賛成多数で可決した。EU加盟国に対し、原則として2019年までに国内で廃

カード決済手数料の規制強化、欧州委が引き下げ検討

欧州委員会は、クレジットカードやデビットカードなどのペイメントカードを使った決済について、小売店が支払う手数料を引き下げる方針だ。同委が11日公表した政策文書(グリーンペーパー)の中で明らかにした。 \ 欧州委は、カード

航空発着枠の消化率基準を強化へ、空港の運用効率化目的に

欧州委員会はこのほど、EU域内の空港の発着枠(スロット)利用に関するルールの改正案を発表した。空港の効率的運用が目的で、航空会社に義務付ける発着枠消化率を85%に引き上げる。 \ EUの現行ルールでは、航空会社が域内空港

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