EUにおける産業規制動向

欧州委が預金保証の固定を検討、10万ユーロに統一か

銀行が破たんした場合の個人預金の保証をめぐり、欧州委員会が保証額を10万ユーロに統一することを検討しているもようだ。AFP通信が16日、独自に入手した欧州委の内部文書をもとに報じた。 \ EUの預金保護に関する現行ルール

今年のクロマグロ漁もう終了、解禁後9日間で漁獲枠に到達

欧州委員会は8日、今シーズンの大西洋と地中海のクロマグロ漁を予定より早い9日零時をもって終了すると発表した。すでに今年の漁獲枠に達したためという。禁漁の対象となるのは巾着網漁を行う大型船で、釣り針などを使う小型船の漁獲は

漁業「地中海規則」の順守迫る、違反には法的措置も=欧州委

欧州委員会は8日、地中海沿岸諸国7カ国を対象とする漁業ルール「地中海規則」の順守が不十分なことに失望感を表明し、今後は調査を強化して同規則に違反していることが判明した場合には法的措置を辞さない方針を明らかにした。 \ こ

バスと船の欠便・遅延補償ルール、欧州議会委員会が可決

欧州議会の運輸委員会は5月31日、バスと船の欠便や遅延などの被害を受けた乗客に対する補償を定めた法案を賛成多数で可決した。EUでは航空便を対象に、2005年から運航キャンセルや遅延に対する補償ルールが施行されているが、バ

GMOの栽培認可手続き変更へ、加盟国に栽培禁止の権限付与

欧州委員会は遺伝子組み換え作物(GMO)の栽培認可を迅速化するため、近く認可手続きの変更を加盟国に提案する方針を固めた。安全性が確認された品種についてEUが域内での栽培を認可したうえで、加盟国が独自の判断で栽培を禁止でき

オンライン賭博の国外展開、各国に禁止の権限=欧州司法裁

欧州司法裁判所は3日、英国のオンライン賭博業者がオランダで営業できないのはEU法に反するとして起こした2件の訴訟について、各国当局は消費者保護や詐欺防止の目的ならば国外のオンライン賭博業者の営業を禁じることができるとの判

衣料品の原産国表示ルール導入へ、欧州議会が法案可決

欧州議会は18日の本会議で、EU域内で販売される衣料品に原産国の表示を義務付ける法案を賛成多数で可決した。原産国を偽り、中国などからの輸入品が「EU産」として販売されるケースが急増しているのに対応するのが狙い。EU加盟国

家電製品と建築物の省エネ関連指令、欧州議会が改正案可決

欧州議会は19日の本会議で、家電製品を対象とするエネルギー消費効率の表示ルールを定めた「エネルギーラベリング指令」の改正案を賛成多数で可決した。また18日には「建築物のエネルギー性能に関する指令」の改正案を賛成多数で可決

SMA Solar Technology AG―1-3月期売上4倍増に―

ソーラーインバーター世界最大手の独SMA Solar Technology(ニーステタール)が14日発表した2010年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は3億3,930万ユーロで、前年同期の8,670万ユーロから約4倍

共通漁業政策改革、来年末までの完了目指す

EU加盟国は4、5日に非公式漁業担当相会合を開き、域内の共通漁業政策の改革について協議した。共通漁業政策は10年ごとに見直されており、欧州委員会のダマナキ委員(漁業・海事担当)は来年末までに改革をまとめる方針を示したが、

欧州議会環境委、新食品規則の改正案採択

欧州議会の環境委員会は4日、新たな手法や技術によって生産された食品の安全な流通を目的とする「新規食品規則」の改正案を賛成多数で採択した。クローン技術で生まれた家畜とその子孫の肉や乳などを利用した食品を認可の対象から除外す

産業施設の汚染物質排出規制案、欧州議会環境委が採択

欧州議会の環境委員会は4日、EU域内の産業施設から排出される汚染物質を規制するための法案を賛成多数で採択した。エネルギー、金属、化学、廃棄物処理など重工業分野の約5万2,000の施設を対象に、有害ガスやばい塵などの汚染物

偽造医薬品の規制案、欧州議会の委員会が採択

欧州議会の環境・公衆衛生・食品安全委員会は4月27日、偽造医薬品の流通防止を目的とする規制案を賛成多数で採択した。医薬品の製造から消費者の手に渡るまでの全過程を追跡できるようにするため、EU域内で販売される医薬品にシリア

EUの液状物機内持ち込み規制、13年4月までに解除

欧州委員会は4月29日、EUが航空テロ対策として導入している液状物の機内持ち込み規制を2013年4月までに解除すると発表した。域内の全空港で液体を検知できる最新スキャナーを設置することを条件に、乗客に不便をかける同規制の

欧州委がACTA条文案を公開、「スリーストライク」には触れず

欧州委員会は21日、知的財産権の執行のための国際的な枠組みとなる「模倣品・海賊版拡散防止条約(ACTA)」の条文案を公開した。市民団体などの間で懸念が広がっていたインターネット上の著作権侵害対策として、違法ダウンロードの

EUの漁業補助金は乱獲に拍車、環境団体が調査報告書で批判

国際的な環境団体の米ピュー・エンバイロンメント・グループと漁業コンサルタントの英ポセイドン・アクアティック・リソース・マネジメントは先ごろ、EUの漁業補助金は乱獲に拍車をかけているとする共同調査報告書を発表した。 \ こ

欧州委が銀行課税制度の導入検討、救済支援の財源に

欧州委員会は6日、EU域内の銀行が破綻の危機に陥った場合に備え、銀行に課税する制度の導入について分析した報告書を公表した。金融安定化に向けた具体策の1つとして検討を進めているもので、欧州委はバランスシートに課税するシステ

脱税対策強化の指令採択、加盟国の相互支援強化へ

EU財務相理事会は16日、域内の国境を越える取引での脱税を阻止し、追徴課税するために加盟国の相互支援を強化することを盛り込んだ指令案を採択した。これは1976年から適用されている指令を抜本的に改正するもの。 \ 各国の追

零細企業の年次報告免除、欧州議会が法案化可決

欧州議会は10日の本会議で、EU域内の零細企業に年次会計報告書をまとめる義務を免除する法案(年次会計報告に関する第4次会社法指令の改正案)を賛成多数で可決した。法案はEU閣僚理事会の承認を経て成立する見込み。 \ 欧州委

欧州委がギリシャ絡みのCDS取引を問題視、規制視野に調査開始

欧州委員会は3日、ギリシャの財政危機に絡んだ投機的な金融取引が同国の信用不安を拡大し、金融市場の混乱を深めている恐れがあるとして、調査に乗り出すことを明らかにした。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)取引を対象とし

GM作物4品種を新たに認可、BASFのジャガイモなど

欧州委は2日、独化学大手BASFが開発した遺伝子組み換え(GM)ジャガイモ「アムフローラ」の産業利用向けの栽培と、米モンサントが開発した害虫耐性GMトウモロコシ「MON810」系統のハイブリッド種3品種の輸入・販売および

オーガニック食品の認定マーク決定、7月から表示義務

欧州委員会は8日、EUが7月1日から域内で生産・販売されるオーガニック(有機)食品への表示を義務付ける新たな共通ロゴと認定マーク「ユーロリーフ」を発表した。共通ロゴの導入以降も、各国の既存の認定マークは併用が認められるほ

日焼け用ベッドに安全上の問題、EUが改善策推進へ

EU域内の日焼けサロンなどで使われている日焼け用ベッドの7台に1台は紫外線放射量が規定値を超えているなど問題が多く、利用者に健康上の危険性のあることが、欧州委員会が12日公表した調査結果で明らかになった。欧州委と加盟12

クロマグロの国際取引、仏が全面禁止を支持

フランス政府は3日、絶滅の恐れがあるとされる大西洋産と地中海産のクロマグロの国際取引禁止措置を支持する方針を明らかにした。「18カ月の猶予期間」を置くことを条件に、ワシントン条約に基づき商取引の全面禁止を求めるモナコの提

EUとノルウェー、北海の漁業枠で合意

EUとノルウェーは1月26日、北海の漁獲枠について合意に達した。6週間に及んだ欧州委員会とノルウェー政府の話し合いは12月初めにいったん決裂し、年明けから双方の漁船は相手方の水域から締め出されていた。 \ 今回の合意では

仏農漁業相、クロマグロ禁漁に反対

フランスのルメール農漁業相は13日、欧州委員会が求めている太平洋と地中海のクロマグロの禁漁措置には反対するものの、日本など域外国との取引制限については支持する考えを明らかにした。 \ 欧州委は乱獲で激減しているとされる同

EUが漁業管理の新規則導入、違法漁業の取り締まり強化

EUで1月から、共通漁業政策の管理システムを強化するための新たな枠組みが施行された。これにより違法な漁業に対する取り締まり、規則を守って操業する漁業関係者を保護するとともに、漁業分野における公平な競争と法規順守を促進させ