ドイツ経済ニュース

スイスフラン急騰、中銀の通貨防衛中止で

スイス国立銀行(中央銀行、SNB)は15日、スイスフラン高を阻止するために行ってきたユーロ買い政策を中止すると発表した。SNBは同政策の堅持方針を先ごろ強調したばかりで、方針転換は予想外。発表は市場に衝撃をもたらし、フラ […]

14年GDP成長率1.5%に、消費がけん引

ドイツ連邦統計局が15日発表した2014年の国内総生産(GDP)は物価調整後の実質で前年比1.5%増(暫定値)となり、前年の同0.1%増から大幅に改善した。1%を超えるのは3年ぶり(グラフ参照)。GDPの約3分の2を占め

インフレ率3年連続低下、14年は0.9%に

ドイツ連邦統計局は16日、2014年消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(消費者物価の変動率)は0.9%で、前年の同1.5%から低下。3年連続で落ち込んだ。エネルギー(光熱費と自動車燃料)価格が平均2

14年生産者物価、10年以降最大の下落幅に

ドイツ連邦統計局が20日発表した2014年の生産者物価指数は前年比1.0%減となり、2年連続で低下した。下落幅は10年以降で最大。エネルギーが3.1%減となり全体を強く押し下げた格好で、エネルギーを除いたベースでは0.1

14年協定賃金、11年以降で最大の上げ幅に

ドイツ連邦統計局が20日発表した2014年の協定賃金(特別手当を含む)は前年比で平均3.1%上昇し(速報値)、11年以降で最大の上げ幅となった。景気はやや振るわないものの、経済基盤自体は安定。企業の人材が不足していること

SAP―利益率目標引き下げ、クラウド事業の拡大優先で―

企業向けソフト大手の独SAP(ヴァルドルフ)は20日の暫定決算発表で、中期利益率目標を引き下げた。将来性の高いクラウド事業を速やかに拡大して同事業分野で業界トップを獲得するために、当面は収益力よりも規模の拡大を目指す考え

マッキンゼー―デジタル化支援拠点を独に開設―

経営コンサルティング大手の米マッキンゼーは16日、顧客企業の事業のデジタル化を支援する拠点「デジタル・ラブ」をベルリンに設置したと発表した。主に大手企業を対象とする考えで、顧客ニーズに見合ったソフトウエアの開発やコーチン

フォスロー―筆頭株主がTOBへ―

鉄道設備大手フォスロー(ヴェルドール)の筆頭株主ハインツヘルマン・ティーレ氏(監査役会長)は20日、同社に対する株式公開買い付け(TOB)方針を明らかにした。フォスローへの影響力を高めることで、同社が昨年12月に打ち出し

グラマー―中国合弁を完全子会社化―

自動車部品大手の独グラマー(アムベルク)は15日、トラック用シートを製造する中国の合弁企業グラマー・シーティング(玉華)の資本40%を現地企業の玉華容器(Jiangsu Yuhua)から取得し100%子会社化すると発表し

ダイムラー―乗用車をリコール、エンジンの不具合で―

自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)がメルセデスブランドの乗用車でリコール(無料の回収・修理)を実施する。対象となるのは昨年2月から11月にかけて生産した車両で、4気筒ディーゼルエンジン「OM651」を搭載するモ

ロシュ―仏医薬品開発会社を買収―

スイスの製薬大手ロシュ(バーゼル)は16日、フランスの医薬品開発会社トロフォスを買収すると発表した。神経筋疾患治療薬事業を強化する狙い。まずは前払金1億2,000万ユーロを現金で支払い、一定目標の達成に応じて最大3億5,

ベーリンガー―米後発薬事業の売却を検討―

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイム(インゲルハイム)が米国の後発医薬品子会社、ロクサーヌ・ラボラトリーズの売却を検討している。ブルームバーク通信が14日報じ、同社が追認したもので、広報担当者は売却を含む戦略的なオプ

バイヤスドルフ―増収確保、アジアなど好調―

化学大手の独バイヤスドルフが15日発表した2014年12月期の売上高(暫定値)は62億8,500万ユーロとなり、前期比で2.3%増加した。上半期はユーロ高が足かせとなったものの、下半期はユーロ安が進みユーロ圏外への輸出が

ハヴェスコ―大株主の敵対的買収が成功―

独ワイン販売大手のハヴェスコ・ホールディング(ハンブルク)は19日、アレクサンダー・マルガリトフ社長が6月末付で退任するとともに、保有する全株式(30%)を大株主である投資会社トコス・ベタイリグンクに譲渡すると発表した。

ライアンエア―独市場で攻勢、エア・ベルリン追撃へ―

アイルランドの格安航空(LCC)ライアンエア(ダブリン)がドイツ事業を大幅に強化する。これまで地方の小規模空港に限定してきた発着拠点を大型空港にも拡大。シェアを大幅に伸ばし、独市場2位のエア・ベルリンを追い抜く考えだ。マ

DIC―投資大手KKRと合弁設立―

独商工業用不動産大手のドイチェ・イモビリエン・シャンセン・グルッペ(DIC、フランクフルト)は13日、投資大手の米KKRと共同で合弁会社を設立すると発表した。自社の業務を新会社ジャーマン・エステート・グループ(GEG)に

コメルツ銀行―販売分野の管理職を1クラス削減―

独金融大手のコメルツ銀行(フランクフルト)が個人顧客、中小企業事業の販売組織を簡素化する。業務の迅速化が狙いで、管理職のなかの1クラスを全面的に廃止する。マルティン・ツィールケ取締役(個人顧客担当)が経済紙『ハンデルスブ

ドイツポスト

郵便・物流大手のドイツポスト(ボン)はこのほど、旅行事業に参入すると発表した。オーストリアの旅行大手ユーロツアーズと共同で事業を展開。主にドイツと周辺諸国を対象とする低価格の旅行商品を「ポスト・ライゼン」ブランドで提供し

ノルスク・ハイドロ

ノルウェーのアルミニウム大手ノルスク・ハイドロが独グレーフェンボロイヒ工場(デュッセルドルフ近郊)で自動車板金の生産能力を4倍の年20万トンに拡大する。チェーティル・エッベルスベルグ上級副社長への取材をもとに20日付『フ

中国の対欧州M&A、14年は07年の3倍に

コンサルティング大手アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)が16日発表したレポートによると、中国企業が2014年に欧州で実施した企業買収・出資(年末までに買収・出資手続きが終了しなかった案件を含む)は計163件と

スイスフラン高、独メーカーに不利益な面も

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は16日、スイスフランの急騰は独製造業の追い風になるものの、マイナスの影響も避けられないとの見方を発表した。スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が15日にフラン高防止政策の中止を打ち出した結果

独電機業界、生産成長率で1.5%見込む

独電気電子工業会(ZVEI)は20日、独業界の生産高が物価調整後の実質で今年は1.5%増加するとの予測を発表した。世界の様々な地域で景気が上向くと予想しており、業界売上高も約1.8%増の1,740億ユーロに拡大するとみて

独洋上風力発電の容量1ギガワット突破

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は15日、国内洋上風力発電パークの発電容量(送電を行っているもの)が昨年末時点で1,049.2メガワット(MW)となり、初めて1ギガワット(1,000MW)を突破したと発表した。昨年1年間に

独建設業界売上、今年は1000億ユーロ突破見通し

ドイツの建設業界団体HDBとZDBは14日発表した共同予測で、2015年の業界売上高が前年比2%増の1,010億ユーロ(名目)に拡大するとの予想を明らかにした。1,000億ユーロを超えるのは2000年以来15年ぶり。これ

独銑鉄生産、今年は1%増に

独鉄鋼業界団体Stahlは16日、国内の銑鉄生産量が今年は4,330万トンとなり、前年比で1%増加するとの予測を発表した。増加は2年連続。主要顧客産業の自動車、機械、建設で2%の成長が見込まれているため、銑鉄生産も伸びる

独不動産市場、今年は19%拡大見通し=EY

ドイツの不動産取引市場はこれまでに引き続き今年も拡大する見通しだ。会計監査・コンサルティング大手のアーンスト・アンド・ヤング(E&Y)が不動産投資家およそ130人を対象に実施したアンケート調査をもとに13日明らかにしたも

体感インフレ率が5年ぶりマイナスに

消費者が肌で感じるインフレ率(体感インフレ率)は昨年12月にマイナス1.2%となり、5年ぶりにマイナスの領域に落ち込んだ。自動車燃料価格が前年同月比で12.1%下落したほか、食料品の価格も下がったことが反映された格好。伊

ティッセンクルップがDBに賠償、エレベーターカルテルで

エレベーターのカルテルを結んでいた独ティッセンクルップが被害者のドイツ鉄道(DB)に賠償金を支払うことで合意した。『南ドイツ新聞』が報じ、DBが追認したもので、同紙によると支払額は2,000万ユーロに上るもようだ。ティッ

有機農家が10年で30%増加

欧州連合(EU)基準に合致したドイツの有機農家(企業を含む)の数は2013年に1万8,000へと達し、03年比で30%増加した。連邦統計局がホームページに掲載したデータで明らかにしたもので、国内の全農家(28万5,000

ドイツでもイスラムテロの懸念高まる

フランス、ベルギーに続きドイツでもイスラムテロが行われるリスクが高まっている。独東部ドレスデンの警察当局は毎週月曜日に実施されている反イスラムデモがテロの標的になっている具体的な疑いがあるとして、19日に市内で予定されて

ベランダでの喫煙、近所から苦情があれば制限

ドイツでは自宅で喫煙する場合、室内でなくベランダなどの屋外で吸う人が多い。壁などにたばこの臭いが染み付くのを避けるためだ。だが、ベランダでの喫煙が近所迷惑になる場合は、喫煙時間が制限される。通常裁判の最高裁である連邦司法

企業年金の支給前提で最高裁判決

企業年金(Betriebsrente)を支給する企業・団体には同年金の支給条件を定めた規則がある。この規則の解釈・運用をめぐる係争で最高裁の連邦労働裁判所(BAG)が13日に判決(訴訟番号:3 AZR 894/12)を下

12月失業者数が統一後最低に

独連邦雇用庁(BA)が7日発表した2014年12月の失業者数は前年同月を11万人下回る276万4,000人となり、12月としては東西ドイツ統一後の最低を記録した。景気の低迷は雇用情勢に影響しておらず、BAのフランクユルゲ

卸売物価2年連続で低下、14年-1.2%に

ドイツ連邦統計局が13日発表した2014年の卸売物価指数は前年比1.2%減となり、2年連続で低下した。下げ幅は09年(6.5%)以降で最大。石炭・石油製品が4.8%減となり、全体を強く押し下げた格好だ。このほか、動物(家

製造業受注が3カ月ぶりに減少、11月-2.4%に

ドイツ連邦経済省が8日発表した2014年11月の製造業受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比2.4%減となり、3カ月ぶりに減少した。9月から2カ月連続で増加したことの反動が出たもよう。大型受注が少なかった

独製造業売上、11月はやや減少

ドイツ連邦統計局が12日発表した2014年11月の製造業売上指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.4%減(暫定値)となり、2カ月ぶりに後退した。ユーロ圏(ドイツを除く)が1.8%減少し、足を強く引っ張った

11月輸出+1.4%、EUのユーロ非加盟国向けは9.4%増に

ドイツ連邦統計局が9日発表した2014年11月の輸出高(暫定値)は前年度月比1.4%増の958億ユーロと小幅な伸びにとどまったものの、3カ月連続で拡大した。欧州連合(EU)のユーロ非加盟国向けが9.4%増の211億ユーロ

45年ぶりの均衡財政に、目標を1年前倒しで達成

ドイツ連邦財務省は13日、2014年度の国(連邦)の財政で収支均衡を達成したと発表した。単年度財政で新規債務を回避するのは1969年以来45年ぶり。当初は15年の実現を予定していたが、企業の好業績を背景に法人税収入が拡大

オペル―欧州販売3%増に―

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の独子会社オペル(リュッセルスハイム)は7日、2014年の欧州販売台数が前年比3%増の107万6,000台(暫定)となり、11年以来の高水準を回復したと発表した。販売増は2年連続で

コンチネンタル―増収増益確保―

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は12日、2014年の売上高が約345億ユーロとなり、前年の333億ユーロから3%以上増加したことを明らかにした。欧州、ロシア、南米市場が低迷したうえ、為替差損で売り上げが5

三菱重工業―シーメンスとの製鉄機械合弁が始動―

三菱重工業は7日、シーメンスと共同設立した製鉄機械の合弁会社が8日から営業を開始すると発表した。三菱重工は同合弁により製品ラインアップを拡充するとともにグローバル展開を加速。市場環境が厳しさを増すなかで競争力を強化する意

エアバス―新規受注1,456機に、ボーイング上回る―

欧州航空機大手のエアバスは13日、2014年の新規受注数がキャンセルを除いた実質で1,456機となり、過去最高となった前年に次ぐ高水準を記録したと発表した。競合の米ボーイングを24機上回っている。ただ、新規受注額(カタロ

マンツ―電池製造装置で受注4,000万ユーロ―

ハイテク機械メーカーの独マンツ(ロイトリンゲン)は7日、電池製造装置を複数の企業から計約4,000万ユーロ受注したと発表した。同社は主力製品である太陽電池製造装置の需要減を受けて電池分野の強化を進めてきた経緯があり、この

セラニーズ―欧州統括拠点を独から蘭に移管―

化学大手の米セラニーズが欧州事業の統括拠点を独フランクフルト近郊のズルツバッハからオランダに移管する。広報担当者が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにしたもので、税コストの削減が最大の理由だと説明した。蘭アムス

住友ゴム―スイスの医療用ゴム部品会社を買収―

住友ゴム工業は8日、医療用ゴム部品の製造販売を手がけるスイスのロンストロフを買収することで合意したと発表した。親会社であるロンストロフ・ホールディングの株式を同国の投資会社BVホールディングスから4,400万スイスフラン

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