中東欧エネルギー業界の動き

ロシア、アルゼンチンとの提携強化

ロシアのプーチン大統領は23日、同国を訪問中のアルゼンチンのクリスティナ・フェルナンデス大統領と会談し、両国の提携強化に向けた一連の文書に調印した。欧米の対ロ制裁を受けて中南米との関係緊密化を狙うロシアと、外国からの投資 […]

欧州委がガスプロムに異議告知書、中東欧市場の競争阻害で

欧州委員会は22日、ロシアの国営ガス会社ガスプロムがEU競争法に違反している疑いが強まったとして、同社に異議告知書を送ったことを明らかにした。異議告知書の送付は競争法違反に対する制裁手続きの第1段階となるもので、ガスプロ

ユーラトム、ハンガリーとロシアの核燃料供給契約を承認

ハンガリー政府は20日、同国唯一の原発の原子炉増設計画をめぐりロシアと結んだ核燃料供給契約を欧州原子力共同体(ユーラトム)供給局(ESA)が承認したと発表した。これにより、原子炉増設プロジェクトは2018年の着工に向け大

伊サイペム、ターキッシュ・パイプライン敷設に参加か

イタリアの石油プラント大手サイペムが、ロシアが計画する天然ガスパイプライン「ターキッシュ・パイプライン」敷設プロジェクトに参加するもようだ。ロシアの現地英字紙『モスクワ・タイムズ』が14日、複数の関係筋の話として報じたと

クロアチア国営電力IPO、政府保有株25%を放出

クロアチア政府が国営電力会社HEPの上場を計画している。年内にザグレブとロンドンの証券取引所に上場し、株式25%を新規株式公開(IPO)で売り出す予定という。国有資産管理公社のペイノヴィッチ所長が14日、ブルームバーグ通

ガスプロム、40億ドルの追加投資を検討

ロシア国営ガス会社ガスプロムのミレル社長は14日、国営テレビ放送に出演し、15年中に40億ドル規模の追加投資を計画していることを明らかにした。主にシベリアから中国に向けて供給される天然ガス関連プロジェクトに投じる予定とい

ガスプロム社長、欧州をけん制

ガスプロムのミレル社長は13日、「欧州とアジアのエネルギー市場は一体化しつつある」と述べ、ロシア産天然ガスの対アジア供給の広がりで欧州の交渉力が小さくなるとの見方を示した。外交関係が冷え込む欧州連合(EU)に対する政治的

トルコ、三菱重工など参加の原発建設協定を批准

トルコ議会は1日、同国北部のシノップ原子力発電所の建設に関する日本との国際協定を批准した。同協定は2013年10月に当時のエルドアン首相(現大統領)と安倍首相が調印したもの。シノップ原発の建設は同年5月に三菱重工業や伊藤

ガスプロム、独天然ガス供給大手VNGの株式売却

ロシアのガスプロムは6日、ドイツの天然ガス供給大手フェアブントネッツ・ガス(VNG)の株式10.52%を手放すと発表した。提携する独BASF子会社ヴィンタースハルによるVNG株売却で、同社への影響力を失ったためと説明して

ロシア、ヨルダン初の原発建設で提携

ロシア国営原子力企業ロスアトムは3月24日、ヨルダンに同国初の原子力発電所を建設することでヨルダン政府と提携合意したと発表した。北部のアズザルカに出力1,000メガワットの原子炉2基を設置する。投資額は10億米ドルで、ヨ

ハンガリー、核燃料供給問題でユーラトムと合意

ハンガリーの原発増設計画をめぐり、同国がロシア原子力公社(ロスアトム)と結んだ核燃料供給契約にEUが懸念を示している問題で、ハンガリー政府は25日、ロスアトムによる燃料供給期間を当初計画より短縮する妥協案で合意したと発表

ブルガリア国営エネ会社に異議告知書、ガス市場の独占悪用で

欧州委員会は23日、ブルガリア国営エネルギー会社のブルガリア・エナジー・ホールディングス(BEH)が国内天然ガス市場での独占的な地位を悪用し、他社の事業展開を妨げている疑いがあるとして、同社と関連子会社に異議告知書を送付

ロシアが通貨同盟を提案、ベラルーシとカザフスタンに

ロシアのプーチン大統領は20日、ベラルーシとカザフスタンの首脳に対し、通貨同盟の結成を検討するよう呼びかけた。 3カ国は、経済統合を目指す「ユーラシア経済同盟(EEU)」の創設メンバー。カザフスタンの首都アスタナで開かれ

ウクライナ、ロシアからの天然ガス輸入を停止

ウクライナのデムチシン・エネルギー相は23日、ロシアからの天然ガス輸入を来月から停止すると発表した「現時点で調達の必要がない」ことを理由としている。20日に新たな価格交渉が始まったのを受け、ロシアをけん制する狙いがあるも

仏ヴェオリア、独エーオンのハンガリー発電所を買収

ハンガリー競争当局はこのほど、仏公益事業会社ヴェオリアの現地子会社ヴェオリア・エネルギア(前社名ダルキア)による独エネルギー大手エーオンのハンガリー発電所買収を承認した。両社は昨年9月に買収契約済みで、年内の手続き完了を

チェコ国営電力CEZ、買収による成長に意欲

チェコ電力最大手で国営のCEZは、設備投資が一段落したのを受けて、今後、買収による成長を目指す。具体的には伊エネル子会社のスロバキア電力(SE)や、スウェーデン・バッテンフォールのドイツ褐炭事業などを視野に入れている。

EUがエネルギー同盟構築で合意、対ロ依存脱却に向け

EUは19日、ブリュッセルで首脳会議を開き、域内のエネルギー安全保障の強化に向け「エネルギー同盟」の創設を進めることで合意した。ウクライナ問題をめぐり対立するロシアに天然ガス・石油の輸入を依存する現状から脱却し、安定的で

ロシアが通貨同盟を提案、ベラルーシとカザフスタンに

ロシアのプーチン大統領は20日、ベラルーシとカザフスタンの首脳に対し、通貨同盟の結成を検討するよう呼びかけた。 3カ国は、経済統合を目指す「ユーラシア経済同盟(EEU)」の創設メンバー。カザフスタンの首都アスタナで開かれ

ハンガリーが核燃料供給契約を見直し、EUの要求に対応

ハンガリーの原発増設計画をめぐり、同国がロシア原子力公社(ロスアトム)と結んだ核燃料供給契約をEUが不承認とした問題で、ハンガリー政府は13日、契約内容の見直し作業に入ったことを明らかにした。 ハンガリーとロシアは昨年1

ポーランド再可エネ法改正、小型発電設備の需要拡大へ

ポーランドで小型発電・給湯設備の需要拡大が見込まれている。再生可能エネルギー法改正で促進制度が採用されたためで、太陽光発電機を中心に普及に弾みがつきそうだ。 促進制度は一般世帯や住宅協同組合が設置する出力40キロワット以

ロスネフチ、14年は9.8%減益

ロシア石油大手の国営ロスネフチが4日発表した2014年12月通期決算の純利益は3,500億ルーブル(約50億ユーロ)となり、前年同期の3,880億ルーブルから9.8%減少した。売上高は17.2%増の5兆5,030億ルーブ

ウクライナへのガス供給、当面継続へ=3者協議で合意

天然ガスの供給をめぐってロシアとウクライナが対立している問題で、両国は2日、ブリュッセルで仲介役のEUを交えた三者協議を行い、ウクライナ側がガス代金を前払いすることを条件にロシア側がガスの供給を3月末まで続けることで合意

ロシアとウクライナ、今月中の天然ガス供給継続で合意

ロシアとウクライナが天然ガス供給で対立している問題で、両国と欧州連合(EU)は2日、ブリュッセルで3者協議を開き、昨年10月の合意に基づいた取引の継続を確認した。これにより、月末までは供給が確保できる見通しとなった。その

フィンランドのフォータム、スロバキア電力を買収か

フィンランドのエネルギー大手フォータムが、スロバキア電力(SE)の買収に乗り出した。消息筋が2月25日、ロイター通信に明らかにしたもので、伊電力大手エネルが保有する株式の取得について協議している。すでに資産査定(デューデ

EBRDと伊ウニクレディト、カザフスタンの鉱山事業に融資

欧州復興開発銀行(EBRD)は先ごろ、イタリアのウニクレディトグループと共同でカザフスタン西部のクロム採掘事業に融資すると発表した。トルコのイルディリムグループの子会社でカザフスタンに拠点を置く鉱山事業会社フォスホドクロ

プーチン大統領、ハンガリーとの友好関係をアピール

プーチン大統領は17日にハンガリーを訪問し、同国のオルバン首相と会談した。ウクライナ紛争が長期化の様相を示すなか、欧州連合(EU)の加盟国であるハンガリーとの「友好関係」を内外にアピールする狙いがあるとみられている。ハン

米シェブロン、欧州シェールガス事業から完全撤退

米石油メジャーのシェブロンは20日、ルーマニアのシェールガス事業から撤退することを明らかにした。昨夏の探査の結果、採算性が低いと判断した。同社はすでにブルガリアとポーランドでも事業を中止しており、今回の発表で欧州シェール

トルコ、EBRDの支援で再可エネ行動計画を策定

トルコ政府は先ごろ、同国では初めてとなる再生可能エネルギー拡大の行動計画を発表した。同国のエネルギー天然資源省が欧州復興開発銀行(EBRD)の支援を受けて作成したもので、2023年までの再可エネの導入目標と目標達成に向け

ロシア・エジプト首脳会談、経済・軍事提携の強化で一致

ロシアのプーチン大統領とエジプトのシシ大統領は10日、カイロで会談し、経済・軍事面での協力を強めていくことで合意した。また、エジプト初の原子力発電所をロシアが建設する方向で趣意書を交わした。ロシアはウクライナ問題で、シシ

南ア、原発建設でロシアを優遇か

南アフリカの原子力発電所新設計画をめぐり、政府がロシア原子力公社(ロスアトム)を優遇する協定を結んだとの観測が浮上している。現地週刊紙『メール&ガーディアン』が内部資料を基に13日付で報じたもので、背景に汚職があると推定

チェコ、ヨルダンと原発で提携

チェコの原子力発電研究・開発会社UJV Rezは11日、ヨルダンの原子力委員会(JAEC)と原子力発電分野での提携覚書に調印した。提携では原子力発電所および研究用原子炉の設計、建設、運営に重点を置く。規制上の基準や産業発

EUのエネルギー消費、13年は0.2%減

EU統計局ユーロスタットが9日発表した最新のエネルギー統計によると、域内28カ国の2013年のエネルギー消費量は石油換算で16億6,620万トンとなり、前年の16億8,580万トンから0.2%減少した。過去最高だった06

ガスプロム、アジアの市場成長性に期待

ロシアのガス最大手の国営ガスプロムは、アジアで初の投資家を対象にした説明会を3日に香港で、5日にシンガポールで開催し、天然ガスの成長市場としてアジアに期待していることを明確にした。経済成長が堅調なアジアは天然ガスの利用拡

米シェブロン、ポーランドのシェールガス事業から撤退

米石油メジャーのシェブロンは1月30日、ポーランドのシェールガス開発事業から撤退すると発表した。探索調査の結果、採算性が悪いと判断した。これまでに米エクソン・モービル、マラソン・オイル、仏トタルも撤退しており、天然ガス調

ロシアとトルコ、黒海パイプラインの16年末開通で合意

ロシアとトルコは1月27日、ロシア産天然ガスをトルコ、欧州に運ぶ新たなパイプラインを建設し、2016年末に稼働させることで合意した。欧州連合(EU)との関係悪化で取りやめた「サウス・ストリーム」の代替プロジェクトで、3月

ガスプロム14年1-9月期、39%の減益

ロシア国営ガス会社のガスプロムが1月29日発表した2014年1~9月期決算の純利益は6,149億ルーブル(約788億ユーロ)となり、前年同期から38.5%減少した。ウクライナ問題をめぐる欧米の経済制裁の影響でEUへの輸出

露ロスネフチ、起債で4千億ルーブル調達

ロシア石油最大手のロスネフチは1月26日、4,000億ルーブル(約61億ドル)相当の社債を発行したと発表した。昨年末に続く社債での資金調達となる。外貨建て債務の返済に必要な外貨の確保が欧米の金融制裁で困難となっていること

シュルンベルジェ、露石油掘削大手に45%出資

油田サービスで世界最大手の米シュルンベルジェは20日、ロシアの石油掘削大手ユーラシア・ドリリングの株式45.6%を17億ドルで取得することで合意したと発表した。シュルンベルジェは3年以内に残る全株式を買い取る選択権も持ち

PKNオルレンの赤字拡大、原油安響く

ポーランド石油化学最大手PKNオルレンの業績が原油価格の下落で悪化している。23日発表した2014年10~12月期(第4四半期)決算の最終損益は12億2,000万ズロチ(約2億8,500万ユーロ)の赤字となり、赤字幅は前

チェコ会計検査院、政府の再可エネ助成策を批判

チェコ最高会計検査院はこのほど、再生可能エネルギー促進策に対する政府支出が2030年までに1兆コルナ(360億ユーロ)を超え、電力料金の上昇を通じて消費者の負担が増大するとの報告書を発表した。省エネ及び再可エネ関連プログ

バルト三国、エネルギー分野で提携強化

バルト三国がエネルギー分野で提携を強化する。天然ガスの統一市場を創設するとともに、西欧電力網との接続を拡大し、ロシアへの依存を縮小する狙い。 エストニア、ラトビア、リトアニアの政府代表は14日、リガで共同宣言を採択した。

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