EUにおける環境規制動向

ミツバチ保護の農薬規制、合意に至らず

ミツバチ保護のための農薬規制をめぐり、加盟国の意見が分かれている。欧州委員会はネオニコチノイド系農薬3種の使用禁止を提案しているが、加盟国が15日に行った採決では過半数の支持を得ることができず、結論を持ち越した。加盟国が […]

独自動車3社がカーエアコン冷媒にCO2採用へ

高級車大手の独ダイムラーはカーエアコンの冷媒に二酸化炭素(CO2)を採用する方針だ。当初は温暖化防止効果の高い冷媒「R12345yf」を採用予定だったが、衝突事故の際に引火する恐れがあるため、昨年9月になって従来の冷媒「

「EU木材規則」が発効、違法伐採製品の取引を全面禁止

地球規模の環境問題に対する取り組みの一環として、違法に伐採された木材や木材製品のEU市場における取引を禁止する「EU木材規則」が3日付で発効した。新たな規制を通じて地球温暖化の抑制や生物多様性の保存、自然災害の抑制などさ

航空機のCO2排出規制凍結、欧州議会の環境委が承認

欧州議会の環境委員会は2月26日、EU域内を発着する航空機に対して実施している二酸化炭素(CO2)の排出規制について、EUと域外を結ぶ国際線への適用を一時的に凍結する案を賛成多数で承認した。同案は4月に欧州議会の本会議で

水産資源投棄を段階的に禁止、EU農漁業理事会で合意

EUの農業・漁業理事会は2月27日、漁業者がいったん漁獲した水産資源の投棄を段階的に禁止することで合意した。持続可能な漁業を実現することを目指した共通漁業政策(CFP)改革の一環として、水産資源の浪費による資源枯渇を防止

海底油田掘削の規制強化で合意、免許交付前に事故対策徹底

EU加盟国と欧州議会は21日、EU域内の海底油田・ガス田の掘削事業者の免許交付に関する規制を強化する法案の内容で合意した。事前に事故対策を徹底させることが柱。加盟国および欧州議会での承認を経て成立となる。 \ 同法案では

EUが牛肉加工食品のDNA検査実施、馬肉混入問題に対応

EU加盟国は15日、英国などで馬肉が混入した牛肉の加工食品が販売されていたことが発覚したことを受けて、域内で牛肉加工食品のDNA検査を実施することを決定した。 \ 問題の発端となったのは、アイルランド食品安全庁が1月中旬

シンジェンタ、使用禁止の見送り要求

欧州委員会がミツバチの大量死や大量失踪の主な原因とされるネオニコチノイド系農薬3種の使用禁止を提案している問題で、スイスの農薬大手シンジェンタは15日、同措置の根拠となった欧州食品安全機関(EFSA)の調査報告には「根本

欧州議会、自動車騒音の規制強化案を可決

欧州議会は6日の本会議で、自動車の騒音規制を強化する法案を賛成多数で可決した。域内で販売される乗用車やバン、バス、商用車の新車を対象に、現行規制の上限値を最大6デシベル(dB)引き下げることや、一般市民に騒音レベルを知ら

ネオニコチノイド系農薬の禁止検討、ミツバチ保護で=欧州委

欧州で広く使用されているネオニコチノイド系農薬3種がミツバチに悪影響を与える可能性があるとの調査結果を欧州食品安全機関(EFSA)が公表したことを受け、欧州委員会は16日、これらの農薬の販売禁止も含めた対応を検討すること

ダイムラーがエアコン代替冷媒に未対応、欧州委が認可拒否も

地球温暖化対策の一環としてEUが制定した「カーエアコン指令」に関連して、独自動車大手ダイムラーは規制対象の代替フロンに代わる新たな冷媒の導入が遅れているため、新型車の車両型式認可を取得できない可能性が出てきた。欧州委員会

重工業部門の無償排出枠拡大、鉄鋼業など候補に

欧州委員会はEU排出量取引制度(EU-ETS)の第3期間で実施するエネルギー集約型産業を対象としたベンチマーク方式による排出枠の無償割当に関連して、規制の緩い第3国に生産拠点を移す「カーボンリーケージ」のリスクが特に高い

カーエアコン新冷媒問題、陸運局が腰上げる

カーエアコン用の新規冷媒として2013年までに導入が義務づけられている「R1234YF」の安全性をめぐる議論が高まるなか、これまで様子見を続けてきた独連邦陸運局(KBA)がようやく重い腰を上げたもようだ。KBAはこのほど

乗用車のCO2排出量、11年は3.3%減

ブリュッセルに本拠を置く環境団体「欧州運輸・環境連盟(T&E)」が5日公表した自動車の二酸化炭素(CO2)排出量に関するリポートによると、2011年にEU域内で販売された大手15社の乗用車(新車)のCO2排出量

EUがフカヒレ漁を全面禁止、欧州会が法案可決

欧州議会は22日の本会議で、フカヒレを目的としたサメ漁を全面禁止する法案を賛成多数で可決した。これによって同法案が成立し、これまで例外的に認められてきたフカヒレ目的の漁も禁止される。 \ フカヒレはアジアなどで高級食材と

蘭TNTが航空事業を売却、UPSによる買収の認可に向け

米物流大手UPSによる買収で合意しているオランダ同業のTNTエクスプレスは16日、航空事業をアイルランドの航空チャーター便運航会社ASLアビエーション・グループに売却することで合意したと発表した。EUの買収認可を取り付け

P&GのテバOTC薬事業買収を承認

欧州委員会は12日、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が後発医薬品最大手テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ(イスラエル)の一般用医薬品(OTC薬)事業を買収する計画を承認したと発表した。 \

航空機のCO2排出規制を一時凍結、国際的批判受け方針転換

欧州委員会は12日、EU域内を発着する航空機に対して実施している二酸化炭素(CO2)の排出規制について、EUと域外を結ぶ国際線への適用を1年間凍結すると発表した。今年1月に導入された同規制をめぐっては、米国やロシア、中国

カーエアコン新冷媒、VWも導入見合わせの方向

カーエアコン用の新規冷媒として2013年までに欧州連合(EU)で導入が義務づけられている「R1234YF」の採用を、欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)が見送るもようだ。同社のフェルディナント・ピエヒ監査役会長

欧州委がFガス排出削減案を発表、30年までに3分の1に

欧州委員会は7日、極めて強い温暖化効果を持つフッ素化ガス(Fガス)の排出削減案を発表した。Fガスの排出を2030年までに、現在の水準の3分の1にまで削減することを目標に掲げるとともに、家庭用冷蔵庫など、より温室効果の低い

船舶燃料の規制強化が決定、硫黄含有率を大幅引き下げ

EU加盟国は10月29日の環境相理事会で、船舶から排出される大気汚染物質の規制を強化する法案を採択した。これにより法案は成立し、船舶が使用する燃料の硫黄含有率の上限が2015年から大幅に引き下げられる。 \ EUでは域内

EU15カ国、京都議定書の目標達成確実に

欧州委員会は24日、京都議定書に基づく温室効果ガス排出削減目標の達成に向けた進捗状況に関する年次報告書を公表した。これによると、EU内では2004年以降、11年まで一貫して温室効果ガス排出量が減少傾向をたどっており、27

GMトウモロコシの発がん性懸念、EFSAは疑問視

欧州食品安全機関(EFSA)は4日、フランスの研究チームが先に公表した遺伝子組み換え(GM)トウモロコシ「NK603」と発がん性の関連を指摘する論文について、実験方法やデータ分析に不適切な点があり、「科学的妥当性に欠ける

ダイムラーがカーエアコン新冷媒不採用へ

自動車大手の独ダイムラーは9月25日、カーエアコン用の新規冷媒として2013年までに導入が義務づけられている「R1234YF」の採用を中止すると発表した。実際の使用環境に近い条件で独自にクラッシュテストを実施したところ、

次期の排出枠オークション、独皮切りにスタート

欧州委員会は9月28日、EU排出量取引制度(EU-ETS)第3期間(2013-20年)から本格導入されるオークション方式による排出枠の有償配分に関連して、12年に前倒しで実施するオークションの実施スケジュールを発表した。

オーストリアが「E10」ガソリン導入凍結、EUの政策見直しで

オーストリア政府は17日、バイオエタノールを10%混合した「E10」ガソリンの導入を凍結すると発表した。EUのバイオ燃料政策が不透明となってきたためで、10月に予定していた導入を中止し、EUの方針が固まるまで様子を見守る

花粉はハチミツの「成分」にあらず、欧州委が法改正を提案

欧州委員会は21日、ハチミツに含まれる花粉はハチの活動によって混入する「天然の組成分」であり、ハチミツを構成する「成分」ではないとの見解を示し、2001年に制定されたハチミツの製造・販売に関するEU指令を改正する方針を明

エネルギー効率指令が可決、年間500億ユーロのコスト削減へ

欧州議会は11日の本会議で、EU全体で2020年までにエネルギー効率を20%改善する目標を達成するための具体策を盛り込んだ「エネルギー効率指令(案)」を賛成多数で可決した。域内のエネルギー企業に対し、エンドユーザーにエネ

廃家電回収の新ルール、13日に発効

EU内の製造業者に廃家電の回収・リサイクルを義務づけた「使用済み電子・電気製品に関する指令(WEEE指令)」の新ルールが13日に発効した。加盟国は2019年以降、国内で販売された電子・電気製品の総重量に対して年間65%の

排出量取引第3期の無償割当計画、全加盟国が欧州委に提出

欧州委員会は9日、すべての加盟国からEU排出量取引制度(EU-ETS)の第3期間(2013-20年)で規制対象となる施設のリストと、ベンチマーク方式に基づく排出枠の無償割当に関する実施計画が提出されたことを明らかにした。

深海漁業の規制強化、欧州委が提案

欧州委員会は19日、大西洋北東海域での深海漁業の規制強化を提案した。水深4,000メートル以上に生息する深海魚種の混獲を避け、生態系の持続可能性を維持する同時に、保護に必要となるデータの収集を促すのが規制の主な目的だ。

20年までの排ガス規制案を発表、乗用車は3割削減

欧州委員会は11日、乗用車と軽商用車の二酸化炭素(CO2)排出量を2020年までに現在の水準と比べてそれぞれ約30%、20%削減することを義務づける新たな規制案を発表した。EUはすでに15年までの削減目標を定めた排ガス規

電力会社への無償排出枠、チェコなど3カ国の申請認可

欧州委員会は6日、EU排出量取引制度(EU-ETS)で2013年から導入されるオークション方式による排出枠の配分に関連して、ブルガリア、チェコ、ルーマニアから申請のあった発電部門に対する例外措置を認める決定を下した。3カ

エネルギー効率指令案、欧州議会と加盟国が基本合意

欧州議会とEU加盟国の代表は14日、ブリュッセルで調停委員会を開き、EU全体で2020年までにエネルギー効率を20%改善する目標を達成するための具体策を盛り込んだ「エネルギー効率指令(案)」の内容で基本合意した。国別に拘

魚投棄を18年までに全面禁止=農業・漁業理事会で合意

EU農業・漁業理事会は12日、漁業者がいったん漁獲した水産資源の投棄を段階的に禁止することで合意した。環境・経済・社会面で持続可能な漁業を実現することを目指した共通漁業政策(CFP)改革の一環として、水産資源の浪費による

排出権は24年まで供給過剰=独研究所リポート

ドイツの研究機関エコ・インスティトゥート(Öko-Institut)は13日、EU排出量取引制度(EU-ETS)の効率的な運用に向けた調査リポートをまとめ、欧州委員会が設定した第3期間(2013-20年)の排出上限枠を大

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