欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/4/7

西欧

テレフォニカ、米テスラとコネクテッドカーで提携

この記事の要約

スペイン通信最大手のテレフォニカは2日、米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズと、「コネクテッドカー」(ネット接続型自動車)事業で提携することで合意したと発表した。テスラが欧州に投入する新型車「モデルS」が対象 […]

スペイン通信最大手のテレフォニカは2日、米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズと、「コネクテッドカー」(ネット接続型自動車)事業で提携することで合意したと発表した。テスラが欧州に投入する新型車「モデルS」が対象。テレフォニカが通信システムの整備・運用を請け負い、全面的にコネクテッドカー仕様に切り替える。

コネクテッドカーは、インターネットを介して車同士や車と道路インフラの間で事故や渋滞などの情報を共有し、道路交通の効率性や安全性を高めるとともに、自動車を高度な情報端末と位置付けて、地図・気象情報や音楽・動画配信など多様なサービスの提供を可能にするもの。

テレフォニカは欧州に投入されるモデルS向けに機械間通信(M2M)システムを整備し、ナビゲーション、ブラウザー、音楽プレーヤー、遠隔車両診断システムなどの機器が通信ネットワークを介して互いに情報をやり取りし、自動的に制御を行えるようにする。M2Mで提携する傘下の英O2、スペインのモビスター、オランダのKPNなどと提携して、同システムを運用することになる。

テスラは米国でAT&Tをコネクテッドカーのパートナー企業としているが、欧州ではテレフォニカと組む。テレフォニカは急成長が見込めるコネクテッドカー向けサービスで大きな基盤を築いた形となる。