EUにおける環境規制動向

ダイオキシン汚染防止の規則案を承認

EU加盟国は21日、食物連鎖獣疫委員会の会合で、食品のダイオキシン汚染防止に向けた規則案を承認した。飼料や食品へのダイオキシン混入を回避するためのより徹底した方策が盛り込まれている。欧州議会と理事会の承認を経て、2012 […]

EUのナノマテリアル定義案を化学業界が批判

欧州連合(EU)の欧州委員会が18日に発表した「ナノマテリアル」の定義案を化学業界が批判している。欧州委案によると、ナノマテリアルは大きさによって定義されており、独化学工業会(VCI)は、「日常製品のほとんどすべてがナノ

COP17で京都議定書延長を容認へ、米中印の枠組み参加条件に

EU加盟国は10日開いた環境相理事会で、2013年以降の温暖化対策の国際的な枠組みについて協議し、12年末に期限が切れる京都議定書の延長を条件付きで支持する方針で一致した。11月末に南アフリカのダーバンで開かれる国連気候

10年の温室効果ガス排出量2.4%増

欧州環境庁(EEA)が7日公表した暫定報告書によると、2010年のEU27カ国における温室効果ガス排出量は前年比2.4%増となり、1990年以降で最も大幅な伸びを記録した。これは深刻な経済危機を受け、域内全体で生産活動が

航空会社への排出枠割り当て発表、無償は8割に

欧州委員会は9月26日、2012年から航空業界に排出量取引制度(EU-ETS)への参加を義務付ける計画について、対象となる航空会社に12年は排出枠の85%、13-20年は82%を無償で割り当てる方針を発表した。残る排出枠

日本産食品の放射能検査、年末まで延長

欧州委員会は9日、福島第1原子力発電所の事故を受けてEUが実施している日本産の食品などへの放射能検査を12月31日まで継続することを決めたと発表した。福島など1都11県から輸出される食品・飼料が対象となる。 \ EUは福

仏のGM作物栽培禁止「手続きに誤り」、欧州裁が判決

欧州司法裁判所は8日、EUが栽培を認可している遺伝子組み換え(GM)作物について、加盟国が独自の判断で国内での栽培を禁止する場合、人間や動物の健康と環境に及ぼすリスクを明らかにしたうえで、事前に欧州委員会に禁止措置につい

航空機騒音規制、加盟国による上限設定可能=欧州裁

航空機の騒音規制をめぐりベルギーのブリュッセル首都圏政府と航空会社が争っている問題で、欧州司法裁判所は8日、空港付近の市街地の上空を飛行する航空機について、加盟国が騒音の上限値を設定することができるとの判断を示した。 \

スウェーデンがオオカミ猟中止、EUの法的措置を回避

スウェーデン環境保護局はこのほど、昨年から5年間に限って認めるとしていた同国内での冬季のオオカミ猟を来年以降は中止すると発表した。EUによる法的措置を回避するため。 \ スウェーデン議会は2009年10月、野生のオオカミ

「HFC-23」排出量、EUデータの2倍=スイス研究所

西欧諸国では強力な温室効果ガス「HFC-23」の排出レベルが、各国政府から提出されたデータを基に欧州委員会がまとめた統計値のおよそ2倍に上る可能性が出てきた。米国地球物理学連合(AGU)発行の学術誌「ジオフィジカル・リサ

EUで20日から玩具規制強化、有害物質使用など禁止に

EU域内で販売される玩具の規制を強化する指令が20日付で発効した。健康に害を及ぼす危険性の高い化学物質の使用禁止などを盛り込んだもので、中国製玩具も含めて厳格なルールを導入し、品質管理と安全性の向上を図る。 \ 新ルール

核廃棄物の管理計画策定が義務化、加盟国が指令承認

EU加盟国は19日のエネルギー担当相理事会で、欧州委員会が2010年11月にまとめた「放射性廃棄物および使用済み核燃料の管理に関する指令」を承認した。加盟各国は今後、原子力発電所や研究施設、病院などから出る放射性廃棄物の

船舶燃料の硫黄含有率、国際基準に沿って上限引き下げへ

欧州委員会は15日、船舶から排出される大気汚染物質に対する規制強化策を発表した。EU海域を航行する船舶が使用する燃料の硫黄含有率の上限を大幅に引き下げ、酸性雨による環境被害や呼吸器疾患などの健康被害を引き起こす二酸化硫黄

温効ガス削減目標引き上げが暗礁、欧州議会は決議案否決

欧州議会は5日の本会議で、2020年を達成期限とするEUの温室効果ガス削減目標を条件付きで1990年比20%から30%に引き上げるとの決議案を否決した。欧州緑の党会派が提出した「30%削減」の決議案に対し、中道右派系会派

米航空業界がEUを提訴、CO2規制域外適用は「国際法違反」

EUが2012年1月からの導入を計画している航空業界に対する温室効果ガスの排出規制をめぐり、米国の航空会社が加盟する米航空輸送協会(ATA)は5日までに、EU司法裁判所に同措置の無効化を求めて提訴した。EUのルールを一方

新車のCO2排出削減進む、2010年は3.7%減

欧州環境庁(EEA)は6月29日、2010年にEU域内で販売された新車(乗用車)の走行距離1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は140.3グラムと、前年と比べ3.7%減少したと発表した。 \ 減少幅は09年(

温効ガス削減目標の引き上げ、ポーランド反対で合意できず

EU加盟国は21日に開いた環境相理事会で、温室効果ガス排出量の削減目標の引き上げに関する協議を行ったが、ポーランドが反対したため合意に達することができなかった。ポーランドは7月からEUの議長国となるが、同国の温室効果ガス

洗剤へのリン酸塩使用禁止へ、欧州議会環境委が法案可決

欧州議会の環境・公衆衛生・食品安全委員会は15日、家庭用の洗濯および自動食器洗い機用洗剤へのリン酸塩の使用を禁止する法案を賛成多数で可決した。欧州議会本会議の承認を経て、洗濯用洗剤は2013年1月から、自動食器洗い機用洗

仏のハムスター保護対策は不十分、欧州裁が欧州委支持

欧州司法裁判所はこのほど、野生動植物の生息地保全に関するEU指令で保護対象に指定されている仏アルザス地方のクロハラハムスターについて、フランス政府が十分な保護対策を講じていないとする判断を下した。 \ 1992年の生息地

航空会社のCO2排出規制、欧州委が業界の見直し要求拒否

温暖化対策の一環として2012年1月から新たに航空会社をEUの排出量取引制度(EU-ETS)に組み入れる計画をめぐり、航空業界と欧州委員会の攻防が激しさを増している。新ルールではEU内に乗り入れる域外の航空会社にも温室効

環境対策でトラックに新通行料、欧州議会が指令採択

欧州議会は7日の本会議で、EU域内の幹線道路を通行する大型商用車に対する課金ルールを定めた「ユーロビニエット指令」の改正案を賛成多数で可決した。トラック輸送の増加に伴う渋滞や環境の悪化に歯止めをかけることを目的として、大

BPA原料の哺乳瓶、販売も禁止に

有害性が指摘される化学物質ビスフェノールA(BPA)を原料とする哺乳瓶のEU域内での販売・輸入を禁止する指令が6月1日に発効した。BPAを含むポリカーボネート製哺乳瓶の製造禁止に続く措置。これにより同製品は全面的に禁止さ

EUのナノ物質定義めぐり化学業界が懸念

欧州連合(EU)の欧州委員会が年内にもナノ物質の法的定義を定める方針を打ち出したことを受け、化学業界に懸念が広がっている。「定義が広範囲に及ぶほど、関連規制も複雑多岐になり、これに伴う検査・登録などの業務が増大する」(独

欧州委がレジ袋の規制検討、法整備に向け諮問開始

欧州委員会は18日、スーパーなどで使用するプラスチック製レジ袋の削減に向けた意見の募集を開始した。環境保護の観点からレジ袋の利用を減らすため、利用禁止や課税などの可能性も含め市民・企業などから広く意見を聴取し、新たなルー

生物多様性保護10カ年戦略、欧州委が発表

欧州委員会は3日、生物多様性の保護に向けた新たな10カ年戦略を発表した。自然と生態系サービスに悪影響を及ぼしていることから対策が急がれる問題を絞り込み、6つの重点目標を掲げたうえで、それらに対する行動指針を示したものだ。

違法漁業撲滅に向け管理強化、違反者には制裁措置も適用

欧州委員会は12日、違法漁業の撲滅に向けて漁業管理を強化する新制度を導入すると発表した。EU全体で漁獲から小売店までの追跡可能性を徹底するとともに、度重なる違反者に対してはライセンス剥奪などの制裁を発動する。これにより漁

日本産食品の放射能規制強化、基準値を日本並みに

欧州委員会のバローゾ委員長は5日、福島第一原子力発電所の事故を受けて、EUが日本から輸入する食品に対する放射能規制を強化すると発表した。福島、東京など1都11県で生産された食品を対象に、放射能検査の際にEUより厳しい日本

欧州委が運輸政策の新戦略、50年までにCO2排出6割削減へ

欧州委員会は3月28日、EU域内における人や物の流動性を高め、成長と雇用促進につながる競争力のある輸送システムの構築に向けた新戦略「トランスポート 2050」をまとめた。原油の輸入に大きく依存する現行の輸送システムを変革

軽商用車のCO2排出規制、14年からの段階導入が正式決定

EU加盟国は3月31日開いた運輸相理事会で、軽商用車の二酸化炭素(CO2)排出量を制限する規則案を採択した。EU域内で販売される新車を対象に、CO2排出量を2017年までに平均14%、20年までに27%削減することを義務

中国航運協会、EUの航空会社排出規制に反発

中国の主要航空会社が加盟する中国航空運送協会はこのほど、EUが温暖化対策の一環として2012年から新たに航空会社を排出量取引制度に組み入れることに抗議する書簡を送ったことを明らかにした。 \ 新制度ではEU域内を離発着す

温効ガス削減目標を引き上げ、独など7カ国が提唱

ドイツ、英国などEU7カ国の環境相は14日、EUの温室効果ガス削減計画に関して、排出量を2020年までに1990年比で20%削減するという目標の引き上げを求める共同声明を発表した。環境対策だけでなく、将来に原油価格がさら

航空会社のCO2排出規制、欧州委が排出枠の算定基準を発表

欧州委員会は7日、温暖化対策の一環として2012年1月から新たに航空会社をEUの排出量取引制度に組み入れる計画に関連して、各社に排出枠を割り当てる際の基準となる過去の排出実績を決定した。 \ 新システムではEU域内を離発

魚類の海中廃棄禁止を提案、漁獲割当て政策転換へ=欧州委

欧州委員会のダマナキ委員(漁業・海事担当)は1日、漁獲割当量を超過した魚類を海中に廃棄することを定めたルールを撤廃する方針を明らかにした。漁獲の際に混じって別の魚種を捕獲した場合でも割当量を超える場合には陸揚げできないた

BPA原料の哺乳瓶を規制、3月から製造禁止

EUで3月1日から、有害性が指摘される化学物質ビスフェノールA(BPA)を原料とする哺乳瓶が規制される。同日付で、域内メーカーがBPAを含むポリカーボネート製の哺乳瓶を製造することを禁止する。さらに同年6月からは販売、輸

化学物質規制「REACH」、新たに6物質を禁止に

欧州委員会は17日、EUの化学物質規制「REACH」に基づき、向こう3-5年以内に6種類の高懸念物質(SVHC)を規制対象とする方針を発表した。これらの物質はREACH規則の附属書XIV(認可対象物質のリスト)に記載され

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